食レポの時間です。
1日の始まりは朝食から。
その日を元気に活動するためのエネルギー補給は私たちにとって無くてはならないものなのです。
とはいえ、朝は何かと忙しくなってしまうもの。
ああ時間がない、途中で買って行こうか、いやそんな時間は無い、もういっそ食べないでいいか(白目)
身支度を整える中で色々なシミュレーションを試行錯誤、そしていつものように慌しく家を出て行く風景はおよそ色々なシーンで見られるのではないでしょうか。
朝はご飯派?
それともパン派?
幾度となく繰り返される議論はまるで「目玉焼きには何かける?」とよく似た好みの話、「俺は塩」「私は醤油」「ソースかな」「何もつけない」「ケチャップ」「半熟」「マヨ」いやそれ美味しければ何でもええやんと心で叫ぶ三十路の夜。
そういえば子供の頃に「空から槍が降ってきたらどうする?」と聞かれて「走って逃げる」と応えた私に「追いかけて来たらどうする?」「避ける」「避けられなかったらどうする?」「頑張って避ける」「頑張れなかったらどうする?」彼は私にどんな答えを求めていたのでしょうか。
そんな私は朝起きてから家を出るまで5分、朝食はご飯が好きだけど買い置きのパンばかり、目玉焼きはそこに置いてある調味料で味をつける雑食な吉田です。
さて先日、デザインを担当させて頂いた藤沢市は鵠沼海岸にあります、ホットドッグカフェ・Umie様に行ってまいりました!
お店の名前は「海へつながる道」に建っている所から名づけられたそうです。
ご夫婦は徳島から移住されたそうで、母方が愛媛県出身の私はとても親近感を感じてしまいます。
茅ヶ崎から江ノ島を臨む国道134号線、松波交差点を入ってすぐ、左手にUmie様はあります。
本当に久しぶりに駆る愛車のご機嫌をうかがいつつ、良く晴れた空の下を快走、若干迷いつつもお店に到着。
ウッドデッキが印象的な暖かい雰囲気が目印。デザインをした袖看板がしっかりついていました。
バイクを停めると聞こえてくるのは、ゆるい風の音。
どこかのんびりとした空気は海辺の街ならではでしょうか。風に乗るかすかな潮の香りが海へ続く道を連想させてくれます。
R134から少し入ったところにあるため、穏やかな空気がそこにはありました。
バイクを停めて写真を撮りつつ(バイク乗りの習性)さてどこに置けばと年甲斐もなくもじもじしていたら顔を出してくれたオーナー様。
「バイクで行きます!」
と1人意気込んでいたので、愛車(乗れてない)を見せることができてよかった・・・!
入り口付近にあると邪魔になってしまいそうなので、案内された駐車場にバイクを移し、改めてお店へ。
ポクポクと鳴る木製の階段をあがると、木の香りが柔らかいお店の入り口が見えてきました。
右手にはテラス席。
木のぬくもりが「海辺のカフェ」感を感じて個人的に大好きです。
あまりにも気持ちの良い風が吹いていたので一瞬ここで食べようかとも思ったのですが、お話もしたかったので店内へ。
お店は現在ご夫婦でされているそうで、お2人とも服装が良くお似合いでした。まるで海辺を題材にした映画に出てきそうな佇まいです。
内装も出来る所は自分たちで作られたそうで、木のパーテーションやテーブルの製作、店内を飾る漆喰も皆で塗られたとの事。
ああ、漆喰好きの私にはたまらない雰囲気です。いつか自分の店をもつとしたら漆喰は外せません。
ご挨拶もそこそこに、お店イチ押しの「チリ・ビーンズ」と「スープセット」、それから食後の珈琲をオーダー。
まず運ばれてきたのはスープセット。サラダもついてきます。
こちらのスープは日替わりで、毎日すこしずつ替えているそう。今日はカレーとのこと。ふわっと香る香ばしい匂いにたまらず一口。
野菜の溶け込んだ柔らかい口当たりの中に、確かに感じるカレーの風味。優しい味つけです。とても美味しい。朝食にこれが出ればよいのに。もう1杯食べようか迷ってしまいました。というか食べればよかった・・・!
サラダもフレッシュなグリーンのシャキシャキ食感が楽しく、これで満足しそうな勢い。
食べながら店内を見渡すと、キッチン上には黒板がしつらえられており、そこにも手書きのメニューが並びます。
「ビールがあるやん・・・!」
そうです。吉田といえば酒。酒といえば吉田というくらいのビール党。ああ、はやく麦の炭酸になりたい(独り言)
だってホットドッグをツマミながらお酒が楽しめるじゃないですか。そしてすこし歩けば江ノ島の海。全く夏が待ち遠しい。いっそ住みたい。
しかしながらバイクで来たのでお酒はあきらめ、キッチンで出来上がっていくホットドッグに熱視線を送ります。
すごく・・・大きいです・・・
僕の想像よりも2周りくらい大きいのが来ました。パンもさることながらソーセージの迫力が凄い。煮込まれた豆、そして香ばしいお肉の香りにチリの酸味が載って僕の鼻腔に襲い掛かります。これがチリ・ビーンズ、パンに挟まりたい。
大好きです。ホットドッグ。家で食べるパンの半数はホットドッグ。ロールパンを割ってバター塗ってソーセージ挟んでトースターでチン。これでも美味しいのですがしかしながら家庭の味を出ないため、更なる美味しさを求めて出先で見かけた日には気が付けば口に入っているホットドッグ。それが今目の前におわせられられ(言えてない)
たまらず齧り付くと、パリッと小気味良い音とともに弾ける豚肉の旨み。煮込まれた豆とひき肉に絡んだチリ・ソースはまろやかで、焼き上げられたフワフワのパンとの相性も抜群・・・!美味しいです!
聞けばこちらのソーセージはドイツの製法ジャーマンヴルストで化学調味料、保存料を一切使用しない国産豚肉のみで作られたものを使用、
パンは毎日オーナー様自ら仕込み、じっくり焼き上げているそうです。気温、湿度によって日々違う醗酵の具合も、じっと目で見て確かめているとの事。なんと、パンも手作りだったのですね・・・!
かなりのボリュームですが、ソーセージ、パンがとても柔らかく、麺類の食べ過ぎで最近固いものが噛めなくなってきた僕でもサクサクと食べ進めていけます。(ソーセージはお願いするとカットして頂けます!)
お願いしたのは「やまなみ焙煎ブレンド」。
食後の珈琲はやはり外せません・・・!
1日は珈琲に始まり珈琲で終わりたい、日に10杯は飲んでしまうほどの珈琲好きな私。好物は深煎り。直球ストライクです。
香ばしい香りに誘われるままに一口・・・おお、飲みやすい!
酸味はなく、深煎りならではの香ばしさが優しく広がります。それでいて後味はとてもスッキリ。これは美味しい!
思わずたずねると、こちらの豆は故郷・徳島から取り寄せている豆を使用、抽出の仕方もサイフォンで直火という方法でお出ししているそう。
サイフォン珈琲・・・!
昔、長野にバイクで旅をした時に出会った事があります。
古くから残る宿場町「奈良井宿」で迷って入った立ち寄った1件の喫茶店で初めて目にしたそれは、昭和ロマン、レトロ、大正時代、文明開化的なとにかく欧州とジャパンが交じり合った古い文化を愛する僕の目に魅惑的に写るのでした。それが今ここに・・・?
いれている所を見せていただきました。
そして率直に思ったのは(欲しいぃぃ・・・・・・・・・・・!)
アルコールランプの火がフラスコを熱し、少しずつ沸騰していく水に踊る珈琲。ええ、もうたまりません。
こちらの豆を焙煎されたお店によれば、電気では駄目で、直火が良いのだそうです。
口当たりも柔らかく、スッと喉を通るこの爽やかさは、直火のなせる業なのでしょうか。
美味しかったです。
食事をしながらお話をしていたら、すっかり長居してしまいました・・・すみません・・・。
美味しいホットドッグにスープ、そして珈琲を手作りの店内で楽しむひととき。
日頃ずっと慌しい生活なので、とてもゆっくりした時間を過ごせました・・・!
美味しかったです!
江ノ島を臨むR134号線からすぐ近く、お出かけの合間に美味しい珈琲でちょっと一息、お酒も楽しめるホットドッグカフェ・Umie。
お近くにお越しの際は、是非一度立ち寄ってみてくださいね。
ホットドッグカフェUmie
藤沢市鵠沼海岸5丁目7-12 駐車場3台