始まりは山の中。

6/6日曜日、天気はあいにくの雨…。

自宅で屋根裏の整理をしていると、昔の写真(アルバム)を発見。(ありがち(笑))

そこには真っ黒に日焼けした、まだ若かれし頃の自分。(おそらく21~23歳位)

片付けを中断してしばらく思い出にふけっているといつの間にか雨も止み、退屈しのぎの気分転換に軽くバイクで走りに。

特に目的地も無かったので、昔の工場を思い出し寄り道をすることに。

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ここが僕が独立して初めて借りた厚木市上荻野にある僅か50坪の更地です。

地主さんと直接交渉をしたので毎月3万円で借りる事が出来ました。(安いですね~)

借りた当初の地面は土で雨が降ると足がハマる位のぬかるんだ土地でした。。(安いから仕方ないですが…。)

結局、15tの砂利を降ろして2週間かけて自分で固めた記憶があります。

今思えば業者に頼めば良かった気もします。(効率が悪過ぎですよね。)
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当時は30本以上の梅の木に囲まれていましたが現在は4本ほどに。

この場所に6feetコンテナと4feetコンテナを設置して鉄骨を溶接して7mx10mの屋根を張り

水銀灯を設置。溶接用の4x8鉄板を4枚引いて、鉄骨の溶接をしていました。

ほとんど屋外作業のような状況だったので、夏は暑く、冬は極寒という毎日現場みたいな環境。

上下水道は無く、トイレは汲み取り式、作業に使う水はタンクに入れて自宅から運んでました。

金銭的もかなり厳しい状況で仕方なかったですが、今思うと『若さ』という勢いだけで乗り切った気がします。

(今だったら確実にヤバいですね(笑))

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工場の目の前はうっそうとした竹藪。

そして夕方になると猿や鹿などが普通に道路を歩いていました。

最初はびっくりしましたが何年も居るとあたり前のような感覚に変わっていきます。

昼間は自然に囲まれた気持ちいい閑静な場所なのですが、夜は街灯も無く真っ暗でちょっと怖い場所でした。

20年以上経った現在は、ちゃんと街灯もガードレールも付いています。

あの頃は、こんなボロイ手作り工場が恥ずかしくて写真を撮るのも嫌だったので

当時の工場の写真が1枚もありません。(今思えばちゃんと撮っておけば良かったですね。。)

ここで過ごした5年間はめちゃめちゃ大変でしたが、色んな面で糧になったと思います。

今は亡き金造じいちゃんの言葉をふと思い出しました。

『若いうちの苦労は買ってでもしろ』なんて良く言ってたことを・・・。

当時20代の貧乏ひま無しの僕には分からない言葉でしたが、今なら分かります。

よっしゃ、まだまだ頑張ろう!