【前編】東京都の看板デザインの特色と傾向を調査!注意したいルールも解説

長きにわたり、神奈川県、千葉県、埼玉県と3県の看板デザインをまとめてきました。

県によって屋外広告物の条例が異なるように、デザインの傾向にも違いがみられます。看板は店舗や企業の集客ツールとして用いられるものですが、どの県にも共通していえるのは、街づくりの大きな役目をもっているということです。

今回のテーマは、首都圏4都県でもっとも面積が小さく、日本一の人口を擁する「東京都」。言わずもがな大都会として知られる東京では、どのような看板デザインの特色や傾向がみられるのでしょうか。

東京都ってどんなところ?特徴や文化をチェック!

東京都23区、26市、5町、8村を表した地図

日本列島の中央部に位置する東京都は、関東地方の南部にある首都機能を持つ地域です。北は埼玉県に、東は江戸川を境に千葉県に、西は山地を境に山梨県に、南は多摩川を境に神奈川県に隣接しています。

総面積は2,194平方キロメートルと全国で3番目に小さいながら、人口は約1419万人と全国一です。特別区と呼ばれる23区を含め62の区市町村で構成されており、泳いでいる魚のような形をしています。

そんな東京都の特徴や文化をチェックしていきましょう。

出典:東京都の人口(推計)|東京都の統計

東京都の歴史とシンボル

江戸城跡の写真

東京都に人が暮らし始めたのは、今から12,000年以上前の旧石器時代だといわれています。県内で行われた発掘調査では、小平にある鈴木遺跡など複数の遺跡が発見されています。

1457年に築かれた江戸城は、1590年に徳川家康が入城して以降、江戸幕府の政治的拠点となりました。「江戸」が「東京」になったのは、1868年のこと。その10年後に、現在の東京都の原型となる15区6郡となります。1932年には35区となり、1943年に東京府と東京市が合併して東京都が誕生しました。

政治、経済、文化などあらゆる事項で日本の中心といえる東京。都の発展を願った太陽と光の紋章で表現されています。T字を変形させた緑色のシンボルマークは、都の躍動・繁栄・潤い・安らぎを表したものです。その他、都花「ソメイヨシノ」、都木「イチョウ」、都鳥「ユリカモメ」など、華やかな生き物がシンボルとなっています。

参考:25.東京のできるまで | 小平市立図書館

大東京35区物語-15区から23区へ-東京23区の歴史

都の紋章・花・木・鳥・歌|東京都

東京都の文化や伝統

東京といえば、流行やカルチャーの最先端を走るイメージが強いですよね。

意外かもしれませんが、古くから継承されている文化や伝統が多く、42品目が東京都の伝統工芸品として指定されています。江戸時代に始まる村山大島紬、室町時代に始まる東京染小紋、明治時代から発展した多摩織など、歴史と密接に結びつく品ばかりです。

また、歌舞伎や能楽、落語など伝統芸能の公演も随所で行われており、昔から受け継がれている文化が大切にされていることが伺えます。

参考:伝統工芸の技 – #TOKYOものづくり部

東京都の他にはない魅力

東京タワー展望台から見た街並の写真

交通や娯楽、サービス、医療、求人など、多方面で圧倒的な充実度を誇る点が、他県にはない東京都の魅力といえます。当たり前かもしれませんが、インバウンド需要が非常に高く、「世界の都市ランキング」ではニューヨークやロンドンに次ぐ3位を獲得しました。

外国人旅行客へのアンケート調査は、東京の魅力をニュートラルな視点で見るのに役立ちますよ!

出典:東京都労働産業局(PDF:東京の魅力を活かした観光振興について)

東京の魅力について、66%の外国人旅行客が「人が親切」と回答しています。34%が「おもてなしの心」と答えていることからも、配慮や気遣い、優しさなどを感じているように思えます。「衛生的」「治安が良い」という回答からは、清潔感や安全性が評価されていることが分かりますね。

東京都で看板を設置する時に注意したい「屋外広告物条例」について

新宿大ガードの写真

屋外で表示されている一般的な看板や貼り紙、広告塔は「屋外広告物」と呼ばれ、東京都屋外広告物条例で設置ルールが定められています。東京都で看板を出す時は、デザインや設置場所を決めるにあたり、条例を考慮する必要があります。

ここでは、東京都の屋外広告物条例を分かりやすくまとめていきます。

屋外広告物条例の目的と適用エリア

看板は店舗の存在をPRする集客ツールという認識が広まっています。その一方、街に住む人や訪れる人を案内したり誘導したりする存在であることを忘れてはいけません。

見る人の目線を無視して主張の強い看板を設置した場合、街の景観に悪影響を及ぼす可能性があります。また、適切に管理されていない看板は、落下や倒壊で人の安全を脅かすことになりかねません。

街の景観を良好に保つと同時に、起こり得るリスクを取り除く目的で、屋外広告物条例が定められています。東京都屋外広告物条例は、独自に条例を制定する八王子市と町田市を除き、すべてのエリアに適用されます。

禁止広告物と規制の具体例

緑色の看板の写真

条例では、以下の広告物が禁止広告物とされています。

  • 腐朽や腐食がみられる、または破損しやすい材料を使用したもの
  • 構造または設置方法が危険なもの
  • 風圧や地震、振動などで容易に破損、落下、倒壊する恐れがあるもの
  • 道路交通の安全を阻害する恐れがあるもの

老朽化が進んでいる、設置方法が正しくない看板については、禁止広告物に該当すると考えて良いでしょう。

東京都内で見かけたことがあるかもしれませんが、電柱や三角コーンへの貼り紙、立て看板やのぼり旗の道路上への設置も原則として禁止されています。地域によっては、屋上広告塔やネオン管、光源の使用が禁止されている所もあります。

一般的な店舗看板は許可不要

看板の設置には許可がいる場合があります。しかし、どのような看板も設置に許可が必要なのかというと、そうではありません。

店舗や会社の住所地に設置する、店名や事業内容を書いた一般的な看板は許可不要です。例えば、「カフェ〇〇」の店名と「軽食・ドリンク」が書かれた看板などが挙げられます。交易を目的としたイベントや催し物の広告物についても、許可が不要です。

ただし、看板の合計面積や禁止事項のルールがあるため、きちんと守らなければなりません。

参考:屋外広告物 | 東京都都市整備局

東京都内で人口NO.1の人気エリア!世田谷区の看板ルールやデザインの傾向を調査

二子玉川ライズの写真

東京23区の南西部に位置する世田谷区は、閑静な住宅街と呼ばれるエリアが多く、住みやすさに定評があります。区の人口は約92万人と東京都内でNO.1です。

豪徳寺や世田谷公園、二子玉川公園など歴史や自然に関する観光スポットのほか、カフェ・古着屋・劇場が密集している下北沢も人気です。

ここでは、そんな世田谷区の看板ルールやデザインの傾向、看板に求められる要素などを検証していきたいと思います!

世田谷区の看板ルール

世田谷区で看板を設置する時は、都の条例や関係法令と整合する「風景づくりのガイドライン」の内容を理解しておく必要があります。

以下では、ガイドラインにある屋外広告物の基本事項をまとめています。

項目ポイント
情報掲載する情報を絞り込み、規則性を持たせる
文字適度に余白を設け、装飾の少ないシンプルな文字を使用する
色彩色数を少なくし、鮮やかな色彩をアクセントカラーで用いる
大きさ・位置街並みのスケールに合わせた大きさ、歩行者から見えやすい位置にする
照明建築物の照明計画を考慮して統一感を持たせる、周辺環境に応じた位置や向きを選ぶ
素材素材の色や雰囲気を活かし、メッセージ性を持たせる
図・記号直感的に認識できるよう効果的に使う
トータルデザイン建築物のデザインを活かし、街並みの連続性を意識する
特定の広告物ガラスの透過性を活かし、街並みの魅力を高める

各項目は、街の景観維持や住んでいる人、訪れる人に喜ばれるために重要なことです。看板デザインの際はこれらのポイントをしっかり押さえておきましょう!

参考:屋外広告物を掲出するときは | 世田谷区公式ホームページ

世田谷区のイメージと看板に求められること

世田谷区に「お金持ち」「裕福」といったイメージを持っている人も多いと思います。実際、成城エリアは全国有数の高級住宅街で知られています。

一方、下北沢や三軒茶屋を代表する若者文化の発信地もあり、砧公園内の美術館も有名です。都市公園数は23区内で3位の多さを誇るなど、緑が多い落ち着いた街という印象が根付いています。

SNSでも、世田谷区のイメージを調査してみました。

やはり、多くの人が世田谷区に「高級でおしゃれな街」というイメージを持っているようです。しかし、訪れたことのある人や住んでいる人の声を聞くと、意外と庶民的だということが分かります。

事実、世田谷エリアは場所によって雰囲気が全く異なるため、街の雰囲気や周辺の建物、訪れる人の層に合わせて看板デザインを行うのが良いでしょう。

参考:世田谷区の紹介ページ:ぐるり東京:東京新聞 TOKYO Web

世田谷区の看板デザインの傾向

世田谷区の看板は、風景づくりのガイドラインに沿い、街の雰囲気や周辺景観を良好にしているものが多いです。おしゃれ・個性的・シンプルが看板デザインの基本となっています。センスを感じさせつつも自己主張しすぎない看板デザインは世田谷の街そのものではないでしょうか。

SNSでも、世田谷エリアを代表する魅力的な看板を多数発見しました!

どの看板も、建物や周辺環境との調和がとれており、上手く溶け込んでいるようです。色・素材・記号が効果的に使用されており、お店のコンセプトがひと目で分かる工夫が凝らされています。

周囲に馴染もうとすると没個性になりがちですが、上記の店舗は外観を含めたトータルデザインに優れているため、看板が生き生きとしているように感じます。

<h2>まとめ</h2>

今回は、東京都の看板ルールや世田谷エリアの看板デザインの特色と傾向をご紹介しました。

東京都で看板デザインをする時は、都の条例や関係法令、各地域のガイドラインを把握することが大切です。

「周辺環境に合ったおしゃれな看板を作りたい!」「既存の看板をもっと魅力的なデザインにしたい!」という要望があるオーナーさんは、弊社・オーエスアートにご相談ください。

東京都での看板製作の実績が豊富で、集客効果に関する知識にも自信があります!

看板の設置やリニューアルをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

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