前回は、千葉県の特色や看板ルール、千葉エリアにスポットを当てた看板デザインの傾向をご紹介しました。
千葉県には、千葉エリア以外にも観光で人気のエリアや独自の看板ルールを設けたエリアが多数存在しますので、順にご紹介していきます。
看板専門店の弊社が製作した千葉県の看板の施工事例も参考にしていただきたいと思います!
住みたい街NO.1!観光人気も高い浦安市の看板デザインを調査
浦安市は、不動産買取サイトによる「千葉県の住みたい街ランキング500人アンケート」で、166票を得てダントツ1位を獲得した人気の市です。2位の千葉市と100票以上の差をつけて住みたい街NO.1に輝いたエリアには、どんな看板ルールやデザインの傾向があるのでしょうか。
参考:【千葉県の住みたい街ランキング】500人アンケート調査
浦安の特色や強み
千葉県の北西部に位置する浦安市は、北は市川市に、西は東京都江戸川区に隣接しており、東と南は東京湾に面しています。人口は約17万人、世帯数は約8万6千世帯。人口は年々増加傾向にあります。
東京ディズニーリゾートを代表とするテーマパークのほか、温泉や大型商業施設が多数あり、都心への交通アクセスの良さなどからベッドタウンとしての需要も大きいです。観光地・住居街・工業地としての機能を果たす貴重なエリアといえます。
中でも、新浦安は洗練された街並みが魅力的。商業施設が密集していながらも自然の豊かさを感じられる人気エリアです。
浦安の看板ルール
浦安市の屋外広告物は、千葉県屋外広告物条例に基づいて規制が行われています。それに加え、「屋外広告物の表示及び提出に関する基本方針」というものが出されているため、看板デザインの際に考慮しなければなりません。
市全域において注意が必要なポイントを以下にまとめます。
- 周辺景観や建物の形態、意匠、他の屋外広告物との調和に配慮
- 文字はできる限り大きさや高さを揃える
- 高彩度色ではなく中低彩度色を選ぶ
- 赤色など誘目製の高い原色は使用しない
- 壁面看板は建物外観を魅力的に見せるデザインにする
上記はあくまでも一例です。新町地域のように、屋上看板や壁面看板の設置が禁止されている地域もあるため、看板デザインの際は各地域の方針を確認することが大切です。
参考:千葉県浦安市(PDF:第 8 章 屋外広告物の表示及び掲出に関する方針)
浦安エリアの看板デザインの傾向
浦安エリアの看板デザインの傾向は、県の条例や市が提示している基本方針に一致したものが多いです。浦安は大きく5つのエリアに分けられるので、各地区の特性や景観をしっかり把握しましょう。
エリア | 街の特性・景観の特徴 |
元町地域 | 釣宿や銭湯、のり屋、寿司屋が多い、漁師の町ならではの活気がある |
中町地域 | 埋立事業による新しい建物が多く、公園や各施設が整備されている |
新町地域 | 都心近郊型住居地として開発された複合的な機能のある都市、超高層住宅群があり緑も多い |
工業ゾーン | 鉄鋼流通や加工事業で栄える町、海辺の景観が魅力的 |
アーバンリゾートゾーン | 東京ディズニーランドやリゾートホテルが建ち並ぶ、デザイン性の高い建物や海に囲まれた景観 |
浦安エリアで看板製作する際は、上記の内容を考慮する必要があります。
ここでは、SNSで見つけたおしゃれな看板をご紹介します。
元町地域で人気のお寿司屋さんです。大きめの切り文字看板や複数設置されたのぼりなどで活気のある雰囲気を演出しています。切り文字看板や自立看板は夜間になるとライトアップされ、昼間とは違う表情を見せてくれるようですよ!
舞浜駅前にあるホテル内の飲食店です。アーバンリゾートゾーンに属する店舗らしく、開放的で明るい雰囲気の外観です。実際のメニュー画像が看板に掲載されており、無意識のうちに目に留まります。全体的に落ち着いた配色になっているのもまたおしゃれです。
新浦安駅前、中町エリアにある英国風パブです。お酒を飲む場所ということもあり、黒を基調としたスタイリッシュな外観が特徴的。看板の表面にあえて艶を出すことで照明の光を反射させているのが見事な手法ですね!レンガ調の建物や周辺景観との調和も抜群です。
国民的ご当地キャラで有名!船橋市の看板デザインを調査
人口約60万人、千葉市に次いで多くの人口を擁する船橋市は、東京から20㎞県内にある都市と自然が調和したエリアです。国民的ご当地キャラのふなっしーで一躍有名になった市でもありますね。『20歳のソウル』など、船橋を舞台にした映画で興味を持った方も多いと思います。
そんな船橋市の看板ルールやデザインの傾向を調べてみました。
船橋の特色や強み
昭和12年に船橋町、葛飾町、八栄村、法典村、塚田村が合併して生まれたのが船橋市。都心への交通アクセスの良さと自然豊かな環境を兼ね備えているところが、船橋の最大の魅力といえます。
市内には9路線35駅の鉄道が乗り入れており、JRを使えば東京駅までの所要時間は25分程度です。
農業や漁業の町とも呼ばれる一方、バスケットボールやラグビーなどスポーツが盛んでもあります。アメリカのヘイワード市など海外の3都市と姉妹・友好都市を結ぶなど、国際交流にも意欲的です。
参考:こんなまち船橋|魅力発信サイト FUNABASHI Style
船橋の看板ルール
船橋市では独自の屋外条例が制定されているため、この条例に従って看板デザイン・設置を行う必要があります。
違反広告物は除却の対処になり、安全管理を怠ったのが原因で倒壊や落下の事故が発生した場合は設置した人に責任が問われる可能性があります。看板の表示面の破損や退色が気になる時はもちろん、支持部分の錆びや腐食にも注意してください。
船橋では、良好な景観の維持・形成を目的として、エリア別に広告物の色彩の目安が提案されています。看板デザインの際は考慮しましょう。
エリア | 好ましい色彩 |
農的景観の広がる地域 | 彩度が低く柔らかい緑、薄緑、モスグリーン、オレンジ、茶、カーキ |
ベイエリア | 濃い青、水色、薄い水色 |
その他の地域 | 彩度が低く柔らかいオレンジ、黄、緑、紫、桃、ベージュ |
どのエリアにも好ましくない色として、赤や黄色、オレンジ、緑、青、紫、黒などの極めて彩度の高い色が挙げられます。
参考:船橋市(PDF:屋外広告物のしおり)
船橋エリアの看板デザインの傾向
船橋エリアの看板デザインの傾向は、市の条例に一致したものが多いです。
SNSでも市が提案している広告物のカラーチャートに沿った看板を多数見かけましたので、ご紹介します。
黄色は誘目性の高い色ですが、彩度を抑えて配色することで柔らかい印象になります。外装や切り文字看板、壁面のロゴマークは全て黄色に統一されていますが、黒文字や黒の縁取りを挟むことで文字が目立つよう工夫されており、集客効果を発揮してくれそうです!
ベイエリアに位置するららぽーと内の飲食店です。ベイエリアにふさわしい水色と清潔感のある白で描かれた特徴的な柄はインパクト大!女性やファミリー、カップルなどあらゆるお客さんが入店しやすいキュートな外観に仕上がっています。
千葉県は魅力的なエリアばかりですので、看板のイメージを膨らませるのに街を歩いてみてくださいね。きっと、おしゃれな看板がたくさん見つかると思いますよ!
千葉県の看板は専門店にお任せを!弊社の施工事例をご紹介します
弊社は、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板デザイン・製作をおこなっている看板
専門店です。千葉県には世界的に有名なテーマパークや温泉などがあり、飲食店や小売店、宿泊施設などさまざまな施設が軒を連ねます。
ここでは、弊社が実際に製作した千葉県の看板の施工事例をご紹介します。
ドッグサロンASTEI様(千葉県千葉市)
千葉県千葉市にあるドッグサロンASTEI様の看板を施工しました。清潔感があり、かつ周辺環境や建物に馴染む色ということで、壁面看板は白を基調としています。文字にはステンレス切り文字を用い、洗練されたモダンな雰囲気を演出しました。ウインドウシートの表示は、主張しすぎずコンパクトにまとめています。
うなぎの次郎様(千葉県松戸市)
千葉県松戸市にあるうなぎの次郎様の看板を施工しました。「うなぎ」の文字を赤で目立たせ、大きな垂れ幕を店先に設置し、駅前の店ならではの活気をアピールしています。聖徳大学や松戸中央公園に近いこともあり、看板の情報量を最小限に抑え、周辺景観の維持に努めました。
Delights!Café&Pan de Manila様(千葉県千葉市)
千葉県千葉市にあるフィリピンのパン屋さんの看板を施工しました。ネットで当社の施工事例をご覧いただいたのがご依頼のきっかけです。「ほぼ要望通りのデザインだった」とお褒めの言葉を頂戴しております。イラストや木目調の背景を使用し、温かみのある看板に仕上げました。
まとめ
前後編にわたり、千葉県の看板デザインの特色と傾向についてご紹介しました。
東京にひけを取らない都会的なエリアが多い反面、自然豊かなエリアや閑静な住宅街、農業・工業エリアなど実にさまざまな側面を持つのが千葉県の特徴です。弊社でも、各企業様のイメージやコンセプトのほか、立地条件や屋外広告物条例を把握した上で看板デザインを行っています。
弊社・オーエスアートは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作を行う看板専門店です。業種を問わず、壁面看板や切り文字看板、ウインドウサインなど多種多様な看板に対応しています。看板の設置やリニューアルをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。