【後編】駐車場の看板もLED化がおすすめ!駐車場サインの種類・デザインと実際の施工事例をご紹介

中編では、駐車場の看板(駐車場サイン)の注意点やメイン看板をおしゃれにデザインするコツを解説しました。

駐車場サインをおしゃれに見せるには、建物の内外装とトータルでデザインするのが重要ポイントとなります。

前回はメイン看板であるP看板について解説しましたが、駐車場サインにはまだまだ多くの種類があります。

今回は、駐車場のサブ看板の種類やデザイン方法、実際の施工事例をご紹介していきます。

駐車場の空き状況を伝える!自動システムやLED化もおすすめの「満空表示機」

駐車場のサブ看板の中でも特に重要な役割を持つのが「満空表示機」です。

駐車場を探している人に空き状況を伝えるために必須となり、ドライバーが設備を利用するか否かの判断材料になります。

満空表示機にも種類やシステムの違いがあるため、設置場所や目的に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。

満空表示機とは?

空と書いてある駐車場看板の写真。

満空表示機(読み方:まんくうひょうじき)とは、駐車場の「満車」「空車」の空き状況を表示する看板です。駐車スペースが満車で空きがない時は「満車」もしくは「満」、1台以上の駐車スペースが空いている時は「空車」もしくは「空」と表示します。

LEDなどの光源を用いて暗闇や夜間の視認性が維持されており、満車は赤色、空車は緑色、というように色分けされるのが一般的です。昼夜問わず明るく表示されることから、満空表示灯とも呼ばれます。

満空表示機の役割

満空表示機には、駐車場利用者に空き状況を瞬時に通知するという重要な役割があります。

この看板があることで、満車時に誤って入庫したり、収容定数を超える台数の車が駐車されたりするのを防止することが可能です。これにより、駐車場の管理者や店舗側にとって、また利用者にとってもさまざまなメリットが得られます。

  • 利用者が空車スペースの有無を判断する手間が省ける
  • 駐車場内の混雑や事故、利用者同士のトラブルが防げる
  • 満空表示のほか、「混(混雑」「閉(閉場)」などの表示も可能

上記のように、利用者のストレスを軽減する効果や、駐車場の安全を維持する効果などが期待できます。

満空表示機の種類やシステムの違い

前の車を検知するミニカーの写真。

満空表示機にはいくつか種類があり、「手動式」と「自動式」の2つに大別されます。

手動式は文字通り手動で満空を切り替えるタイプで、満空表示機のスイッチボックスの中に満空表示の切り替えができるスイッチが内蔵されたものです。入庫した自動車の台数を係員がカウントし、満車になったら満車表示に切り替えるシステムで空き状況を知らせます。

機械の故障による入庫カウントミスの心配はありませんが、係員のカウントミスが発生するリスクは常につきまといます。

一方、自動式は機械を利用して自動で満空を切り替えるタイプで、専用のセンサーを設置することで入庫・出庫のカウントが行われます。近年は自動式の満空表示機が主流となっており、満空表示システムの提供を行う企業も増えています。

人の手に頼らない分、空き状況を正確に利用者に通知することが可能です。また、遠隔からも駐車場の空き状況を把握できるため、離れた場所や場内が見えづらい場所にいても管理できる点も利点です。

満空表示機のデザイン

大きな満空表示機の写真。

満空表示機にもさまざまなデザインがありますが、もっともシンプルなものは「満」「空」の文字表示だけを行うものです。種類別では袖看板や自立看板、壁面看板が主流となっており、大きさも小さいものから大きなものまであります。

P看板や以降で紹介する案内看板に満空表示灯が付いたデザインもあり、工夫次第では1枚に複数の機能を不随させることも可能です。エリアが広い、もしくは2階以上の駐車場では、区間ごと・階数ごとに満空表示を行うデザインが有効です。

駐車場の利用料金や注意喚起を行う!幅広い用途に対応できる「案内看板」

駐車場の案内看板の写真。

ここまで、駐車場の存在を知らせるP看板、空き状況を伝える満空表示機をご紹介しましたが、別の用途で看板を使用したい場合は「案内看板」を検討します。

案内看板は幅広い用途に対応できますが、主に利用者に知っておいてもらいたい事項を記載するのに活用されます。ここでは、案内看板のおすすめの使用方法をご紹介します。

利用制限や注意喚起

フェンスに貼ってある駐車場利用時の注意喚起の写真。

案内看板は、店舗やマンションなどの駐車場で、お客さんや居住者以外の駐車を禁止したい場合に、利用制限を設ける目的で使用できます。また、閑静な住宅地で周囲の住人に考慮が必要な場合は、「騒音抑制のお願い」「時速~km以下」などの文言で注意書きをするのが良いでしょう。

料金案内

有料駐車場の料金案内看板の写真。

有料駐車場では、駐車場の利用料金を利用者に明示する目的で使用されます。

駐車場利用に関する国民生活センターへの相談事例では、看板に表示されている条件が理解しにくい、特別料金を含めた料金の取引条件の表示が分かりにくいといったものが多いようです。これを踏まえ、2014年に一般社団法人日本パーキングビジネス協会(JPB)が「時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン」を発行しました。

同ガイドラインでは「日時や利用時間の曖昧な表現は避け、分かりやすく表示すること」などの具体的な記載方法が策定されています。看板に掲載する情報については、以下の9項目を必須項目としています。

  • 通常料金
  • 最大料金
  • 曜日
  • 時間
  • 特定料金
  • 繰り返し有無
  • 問い合わせ先
  • 駐車場名
  • 会社名(ブランド名)

このほか、店舗の名称や企業ロゴが記載されることもあります。

文字の大きさに関しては、必須9項目は文字高を最低30㎜以上とし、バランスのとれた配色にすることが推奨されています。

参考文献:独立行政法人国民生活センター (PDF:「コインパーキングの「表示」をしっかり確認しましょう」)

一般社団法人日本パーキングビジネス協会(JPB) (PDF:「時間貸駐車場における表示・運用に関するガイドライン」)

駐車禁止

※弊社・オーエスアートが施工した駐車場サインです。

特定の場所に駐停車を禁止する目的で用いられる看板です。店舗などで、お客さんが敷地外に駐車してしまうトラブルを防ぐのに有効です。

車室マーキング

来局用駐車場を表す看板の写真。

車室(1台ごとの区切りのこと)を区分したい時に用いられる駐車場サインです。車室ごとに番号を振って管理してもよいですが、車いす専用、女性専用、月極専用、軽自動車専用、ゲスト専用など利用者区分をするのにも便利です。

約款看板

約款看板とは、一つ一つの条項である約款(やっかん)を細かく記載した看板です。利用規約や料金システム、駐車方法、管理者の免責事項などが記載されます。

約款看板の設置は、利用者と管理者とのトラブル防止に繋がります。特に、免責事項に関しては、万が一駐車場内で(管理者に責任のない)事故などの問題が起きた際、当事者で解決してもらうために重要と考えられています。

駐車場の看板をおしゃれなデザインにチェンジ!弊社の施工事例をご紹介します

記載事項がある程度決まっている駐車場サインは、平凡なデザインになってしまいがちです。利用者の目を惹くインパクトが欲しい…とお悩みのオーナーさんは多いことでしょう。駐車場の看板をおしゃれなデザインにすれば、店舗の集客や発見性の向上にもつながります。

弊社・オーエスアートは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板製作を行う看板専門店です。駐車場サインのデザイン・製作の実績があり、新規ご依頼も歓迎しております。

ここでは、実際に弊社が製作した看板の一部をご紹介します。

一乃利さま(神奈川県茅ヶ崎市)

茅ケ崎の老舗ラーメン店「一乃利」さまの第二駐車場の看板を施工いたしました。

豚骨醤油ラーメンが美味しいと評判のお店ですが、モダンで落ち着いた内外装がおしゃれと話題です。そんなイメージに合わせ、上品でシンプルな看板デザインに仕上げました。情報を最小限に留め、文字を大きく表示することで視認性を高めています。使用する色を極力抑えたおかげで、一見すると高級旅館のようなイメージとなりました。

ユナイテッドトレードさま(埼玉県八潮市)

四輪車・二輪車の販売を行う「ユナイテッドトレード」さまの駐車場看板を施工いたしました。

屋外に販売車両が駐車されているため、通常の立て看板では表示面が見えなくなってしまう恐れがあります。そこで、3本の支柱を用い、看板の高さを確保しました。文字数を少なく、かつ大きく表示することで走行中でも発見しやすくなっています。車やバイクのイラストを入れることでデザイン性をプラス。直観的に事業内容を把握してもらえるよう工夫を凝らしました。

愛川北部病院さま(神奈川県愛甲郡)

内科、外科・消化器科、耳鼻咽喉科などの診療を行う総合病院「愛川北部病院」さまの駐車場看板を施工いたしました。

加入団体の福寿会の基本理念である「地域に信頼される病院」をイメージし、信頼や誠実さを象徴する青色をベースに配色。白の文字色とのコントラストで病院名やPマークがよく映えています。タワー型の大型看板は、存在感や重厚感を与えてくれます。

まとめ

三編にわたり、駐車場看板(駐車場サイン)の種類やデザイン、施工事例について解説してまいりました。

駐車場の看板は、サブ看板といえどもメインのP看板と同程度の重要性を持っているため、省けるものはないといってもよいです。

利用者のニーズは日々変化していくもの。この機会に、P看板を含めた駐車場サインのデザインを見直してみてはいかがでしょうか。

弊社・オーエスアートでは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアにて、駐車場の看板製作に対応しております。店舗や施設の外装を含めトータルでリニューアルすることも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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