街を歩いていると色とりどりの看板が目に入ってきます。個人商店やコンビニエンスストア、デパートなど、その店舗の大きさに応じてさまざまな種類の看板が使われております。
車を運転している最中でも目につきやすい看板は、近くに寄ったときの道しるべにもなりますし、新しいお店を立てたときでは年中無休の広告塔になり、より多くの集客力につながることでしょう。
そんな街の看板ですが、その大きさや形に多くの種類があり、それぞれに特徴をもっていることはご存知でしょうか。ただ安ければいいと、目的に合った看板を選ばなければ集客はおろか、お店のイメージの良し悪しにも影響してしまいます。
看板を立てるということは、決して安いお買い物ではありませんので、せっかくならより効果のあるものを選びたいですよね。
そこで今回は、店舗看板を新規で作る、もしくはリニューアルを検討している方へ、看板の種類とそれぞれの特徴をご紹介いたします。
看板は利用者への心遣い
昨今、スマートフォンなどの情報電子機器を持たずして生活している方は少なく、お店や観光地など、自分の目的地にはネットから調べて行動することがほとんどではないでしょうか。
筆者も、基本的に初めて向かう土地は、ネット情報から位置を確認しながら目的地に向かうことが多く、看板よりスマートフォンの画面を見ながら歩きます。今ではGPSの位置情報などで、目的地の方角もある程度把握できるため、多くの方がこの方法を利用しているのではないでしょうか。
しかし、主要駅の周辺の建物やビル街、商店街のような人通りが多く建物が密集したエリアでは地図を見ても建物のどこが入口になっているのかなどの詳細な情報がないことも少なくありません。
地図を使っていても実際の建物を見逃してしまったり、目的の場所についているはずなのになかなか表札が見つからず、道路の区画をぐるっと一周して無駄に疲れてしまったり…このような経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こういった経験は、直接お店の対応を受けたわけではないのにも関わらず、そのお店への印象が悪くなることにもつながりかねません。
インターネットでは、住所やお店の情報を細かに登録しているからと言って、利用者からすると「不親切だ」と思われることもあるのです。このようにネガティブなイメージを持たれたお客様をポジティブにするには、実際にお店にいらっしゃった時の対応一つ一つに神経を使うことが非常に大切になってくることでしょう。
こういったお客様の不安感を防ぎ、ご利用になる方に気持ちよくお店に来ていただけるようにするためにも、お店の場所などに応じた看板を作ることがおすすめです。
看板の種類
看板を作る上で知っておきたい情報として、その種類と特徴があります。建物の大きさにより大きさの大小が分かれてきますが、大きく分けて以下のようなものが存在します。
- 壁面看板
- 袖看板・突き出し看板
- ウインドウサイン
- 自立サイン(自立看板)
- スタンド看板
- テントサイン・オーニング
- 垂れ幕・横断幕
- ネオンサイン
次に、一つ一つの特徴について触れていきましょう。
1.壁面看板
まずは壁面看板からご紹介していきます。壁面看板は、主にお店の正面部分につけられます。別称としては、ファサード看板とも言われており、お店の「顔」として重要な責任を持つ看板となります。
照明の取り付け方もさまざまあり、以下の3つが代表的な方法です。
- 外照式 : 看板外部に照明器具を取り付ける方法
- 内照式 : 看板内部に蛍光灯やLED照明を仕込む方法
- バックライト : 立体文字の背面から照らす 等
また、ボディーフレームはアクリル・スチール・アルミ・ステンレス仕様など種類も多く選べるため、お店のイメージや周りの景観に合わせて作成することも可能です。
壁面看板では文字表現方法も多くから選ぶことができ、看板の板面に印刷したインクジェットシートを貼るものから、板面に立体的な文字を取り付ける方法など、素材や施工方法の組み合わせでお店のイメージに合った独自の看板を作ることができます。
2.袖看板・突き出し看板
袖看板・突き出し看板とは、建物側面から道路側へ突きだして設置された看板のことです。商店街や駅前通りなどの建物の密集したエリアでよく見かけますよね。
こちらの看板の特徴としては、道路側へ突き出た看板から、遠くからでもお店の位置が確認されやすくするために設置されています。特に2階以上のビルなどにあるお店は、この看板を使用することで歩行者からの目印となりますので、認知度・集客力の向上に重要な役割を果たしてくれます。
3.ウインドウサイン
ウインドウサインはその名の通り、窓や扉などに貼られたシートを使ったサインです。近年のシート加工技術の工場から、デザイン表現の可能性は格段に上がりました。
インクジェットシート、カッティングシート、すりガラス調のシートを組み合わせる事でウインドウ面は目隠しだけでなく、デザイン次第では店舗の顔といえるほどの表現力を持つ、抜群の広告スペースとなります。
看板を一から作成することなくかつ看板の取り付け作業もないため、周囲への騒音トラブルを避けられたり、コスト面も良いでしょう。
ただしデザインによってはシートがはがれてきてしまうことなども考えられますので、メリットデメリットは事前に検討しておく必要があります。
4.自立サイン(自立看板)
自立サイン(自立看板)とは、主に地面に基礎をつくり建てられ、店舗の案内、誘導などに大きな力を発揮する看板です。独立サインや独立看板とも呼ばれます。
駐車場を広く構えている商業施設やガソリンスタンドなどでよく見かけ、車を運転している時などでよく見かけますよね。それもそのはず。この看板は、建物から少し離れた場所に設置するため、高く大きく作る事ができ、ロードサイドによく作られる看板です。
工事が必要になるため、その製作場所が限定されることもありますが、いったん出来上がるとより遠く、より多くの方に見ていただくことができ、車道などに近いお店には欠かせない看板です。
5.スタンド看板
主に移動ができるタイプの看板です。立て看板や置き看板などとも言われており、高さはひざ上のものが多く、持ち運びができるサイズになるため、手軽に製作・修正することができます。
電飾があるものとないものの2種類があり、夜間に光る必要があるかどうかによって変わります。営業時間に応じて判断できますね。
また、形もさまざまで、両面タイプはA型看板・T型看板などがあり、片面ではL型看板などがあります。
この看板は、店頭の入り口付近に設置する事が多いです。よく喫茶店や美容店の店先に設置して、メニューやキャンペーン情報などが掲載してありますよね。
立ち止まった状態で見られる看板ですので、お店の情報を盛り込み、お客様の入店を促すことのできる看板になります。メイン看板の補助的なものとして使われており、デザインもお店ごとに違いが出るため、この看板からお店の雰囲気を表現することもできますね。
6.テント看板・オーニング
よくカフェなどで見かける、店先のテントに店名やロゴ等が書いてあり、店の外のテラス席に使われているものも、実は看板屋さんで作成出来るのです。
その名も「テント看板」。主に塩化ビニール素材を加工した看板です。
可動式のオーニング型や固定式の日除けテントなどバリエーションが豊富です。
文字やロゴマークなどを専用シートで貼ることもできるため、お店の雰囲気や印象をガラッと変えたいときには非常におすすめです。
7.垂れ幕・横断幕
大きな商業施設でよく見かける「垂れ幕」「横断幕」も看板屋さんにお任せ。
垂れ幕や横断幕は主にイベント事などの短い期間で使用されるイメージがありますよね。
デパートやショッピングモールなどで使われるため、野外ですと雨風の当たりが強く素材はしっかり考えられていなければなりません。その点から、こちらの垂れ幕や横断幕は、ターポリンと言う塩ビ素材を使用されており、長期用・短期用・風圧を軽減するメッシュタイプもあるため、看板を使う場所によってご検討頂けます。
取り付け方はロープで括ったり、端を筒状にしてパイプを通すなど様々です。カフェなどでよく使われている、店先の垂れ幕はこうした物が多いため、イメージしやすいのではないでしょうか。直接インクジェットプリントも可能ですので、フルカラー写真も綺麗に表現ができます。
近くで見る際にも細部がはっきりとした写真を見せたい広告は、こちらがオススメです。
8.ネオンサイン
色とりどりの灯りが作られるネオンサイン。レストランやバーなど、主に夜に営業している飲食店に使われる看板です。
太さ12mm程度のガラス管に、ガスを入れ発光させるものがネオンサインです。ペンライトのように発光し、形も変えることが出来るため、お店の輪郭を縁取って存在感を出したり、文字の形に曲げて看板広告に使用したり使用方法は様々です。
特性上、日の光のある日中のアピールには弱いですが、夜の暗闇の中で光る灯りは、ネオン管でしか表現できない明るさとオリジナル感が感じられます。よく海外映画のシーンにも出てくるように、アメリカンでレトロな印象を演出する場合に使われます。
引用元情報:看板の種類 – 株式会社オーエスアート
まとめ|看板を組み合わせて集客をUPさせよう!
いかがでしょうか。身近な看板の種類を見ることで、自分のお店にはどんな看板が効果的か知ることができたのではないでしょうか。
また、看板の要素は周囲の環境も大きく関係しておりますので、実際に判断する材料としてお店周辺の地域性もリサーチしつつ検討することも、良い看板選びの参考になるのではないでしょうか。
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