「看板」と聞くと、多くの人は壁面看板や袖看板などの箱状のものを頭に思い浮かべると思います。
しかしながら、実際に私たちが街中で目にしている看板にはさまざまな種類があります。
例えば、皆さんはウインドウサインというものをご存じでしょうか。
一言でいえば、ガラス面に貼るタイプの看板ですが、その加工方法やデザインは多種多様です。
壁面看板や袖看板とは見た目や形状が全く異なりますが、同じくらい普及しており、店舗や医院を経営する上でとても重要な役割を持っています。
カフェや居酒屋などの飲食店からコンビニエンスストア、歯科医院や内科などの病院、接骨院、不動産屋…実に多くの職種で用いられている看板の1種です。
今回は、ウインドウサインの特徴や加工方法、デザインの事例、店舗や医院に取り入れた場合のメリット(効果)などをご紹介します。
ウインドウサインとはどんな看板?特徴や加工方法を知っておこう
そもそも、ウインドウサインとはどのような看板のことをいうのでしょうか。
店舗や建物に看板の設置を検討している方はすでにご存知かもしれませんが、ウインドウサインとは文字通り窓に施工する看板のことです。
設置ではなく「施工」と書いたのは、壁面看板や袖看板のようなアルミやスチール、ステンレスなどで製作した奥行きのあるものではないからです。
ここでは、ウインドウサインにおける3つの加工方法をご説明します。
カッティングシートで文字を貼る
ウインドウサインを導入するほとんどの店舗でみられるのが、カッティングシートを用いたシート切文字です。
ガラスのドアや窓に文字を表示する目的で使用され、主に店舗名や会社名などが貼られます。
カッティングプロッタと呼ばれる専用機械を使い、あらかじめ用意したデータから文字やロゴマークを切り抜き、窓ガラスに貼り付けるというシンプルな加工方法です。
とはいえ、ズレが生じると見映えが悪くなってしまうため、ミリ単位の正確な採寸が欠かせません。
カラーの制限などはありますが、文字を明確に表示できるため、空港や駅の待合室、喫煙所などにも用いられています。
インクジェット出力シートを貼る
インクジェット出力シートというビニール製のフィルムに写真や文字、イラストなどを印刷する方法もあります。
フルカラーなのでカッティングシートに比べてカラーの自由度が高く、グラデーションを表現することも可能です。
主な素材は塩化ビニールですが、屋外に施工する場合はUVラミ加工を行って耐久性を上げることもあります。
窓ガラスの採寸をした後にデザインを製作し、大型のインクジェットプリンターで出力。
シートの粘着性を利用してガラス面に貼り付ければ完成です。
自動ドアなどでシートのデザインが複数のガラスにわたる場合は注意が必要です。
写真や文字、イラストがきちんとつながるように、床からの高さの採寸を正確に行わなければなりません。
そのため、看板製作の専門業者では、必ず事前に現地調査を行います。
ガラス用装飾フィルムを貼る
上記のカッティングシートやインクジェット出力シートと併せて、曇りガラス調のフィルムを貼るパターンもあります。
曇りガラスとは、通常は透明なガラスの片面に細かい凹凸を付けて不透明にしたガラスです。
その他、紫外線カットや保湿断熱、飛散防止などの機能を備えたフィルムが使用されることもあります。
ウインドウサインを上手く活用しよう!商売繫盛に繋がる5つのメリットとは?
街のいたるところで目にするウインドウサインは、無意識のうちに私たちの中に強い印象を与えています。
例えば、好きな食べ物の写真や個性的なデザインのイラストが描かれていたら、皆さんはきっとその看板に目を留めるでしょう。
ウインドウサインを上手く活用すれば、他の店舗や企業との差別化を図ることもできますし、商売繁盛にもつながります。
ここからは、ウインドウサインの活用による5つの大きなメリットをご紹介します。
店舗が華やかになりイメージアップできる
ウインドウサインのないお店を想像してみれば分かりますが、ただガラス窓があるだけではあまりにも殺風景で寂しい印象を与えてしまいます。
私がお客さんの立場なら、「ここのお店はちゃんと営業しているのか?」という不安感を抱くかもしれません。
ウインドウサインでガラス面を装飾することで、建物の雰囲気が華やかになり、お店のイメージアップに繋がります。
英語表記の文字を入れたりロゴを加えたりすれば、「オシャレな店」と思わせることだって可能です。
今の時代、写真映えする外観になれば、SNSの口コミで話題になることもありますよ!
洋風カフェには英文字のウインドウサインがピッタリです。お客さんが思わず写真を撮りたくなるような外観に仕上げたいですね!
人目に留まり集客アップできる
歩行者が店の前を通る際、目立つウインドウサインがあればきっと目を留めることでしょう。
実際、私も、休憩できる場所を探している時にオシャレな看板が目に入り、立ち寄った経験があります。
新規の顧客や患者を獲得する上で、ウインドウサインはなくてはならない存在です。
言葉を発することなく広報活動や宣伝を行ってくれますから、広告費削減にもつながります。
店舗名や会社名だけでなく、商品やサービス名などが書かれていれば、来店する決め手になることもあるでしょう。
営業時間など来店に必要な情報を提示する
営業時間や診療時間はもちろんですが、飲食店であれば提供しているメニューや料金を、クリニック系であれば診療科目などをウインドウサインに表示するデザインもよくみかけます。
顧客や患者に来店に必要な情報を知らせることができるため、その場は通りすぎたとしても、後日改めて来店する人もいるでしょう。
ただし、情報量が多すぎるとごちゃごちゃした印象になり逆効果の可能性があります。
「分かりやすさ」を優先したデザインがポイントです。
目隠し効果でプライバシーを守る
集客率との直接的な関連性は薄いかもしれませんが、大きなガラス窓にウインドウサインを施すことで目隠し効果が期待できます。
ガラス窓がそのままだと店舗の中が丸見えで、病院や接骨院、美容系サロンなどの業種ではあまり好まれません。
インクジェット出力シートとカッティングシート、装飾フィルムを併せて用いることで、外から見えづらくなりお客さんのプライバシーを守ることができます。
大きなシートを用いれば、ガラス窓の大半を覆うこともできますし、ビルの2階以上の窓であっても歩行者の注目を得ることが可能です。
上手く利用すれば、目隠し効果と視認性を両立させることもできます。
安全性向上や直射日光から商品を守る
窓ガラスにフィルムを貼っておくことは、地震や台風など災害時の破片飛び散り防止につながります。
また、紫外線カット機能のあるフィルムを使用すれば、直射日光による商品へのダメージを防ぐことも可能ですし、断熱性のあるフィルムなら省エネや電気代節約にも一役買ってくれるでしょう。
窓ガラス全体を曇りガラス調にしなくとも、目の高さの位置など一部の箇所だけフィルムを貼る方法もあります。
お店の中にいる人のことも外にいる人のことも考えたデザインにしたいですね!
ウインドウサインの施工事例をご紹介します!
弊社・株式会社オーエスアートでは、これまでにたくさんの看板を施工させていただきました。
その中には、もちろんウインドウサインも含まれます。
壁面看板や袖看板と同時にご依頼を承ることも可能です。ぜひ、皆さまも店舗やクリニックのスペースを有効活用してみませんか?
細田歯科医院さま
医院名を大きく記すことで、患者さんが名前を憶えやすく、初めて来院する方にも分かりやすいという利点があります。
歯科医院は「怖い」「痛い」などのネガティブなイメージがつきものですが、可愛らしい歯のロゴマークを入れることで明るく楽しい雰囲気になっています。
診療方針の一つである「痛みの少ない治療」を彷彿とさせるウインドウサインに仕上げました。
こちらの歯科医院にはお子さまの患者さんも多いですから、親しみやすさも重点に置いています。
また、診察室側の窓には曇りガラス調のフィルムを貼り付け、外側から見えないように施工しました。
笹野台ファミリー接骨院さま
右手側には家族のイラストを大きく描いており、「患者さまとファミリーのようなお付き合いをすること」という医院さまのモットーを表現しています。
中央には接骨院の名称を入れ、左手側には対応可能な症状や受付時間・曜日の表、電話番号を記載。
はじめての患者さんがすぐに連絡できるようなウインドウサインになっています。
駅前という好立地を存分に生かすため、小さなお子さま連れの方が気軽に来院しやすいデザインを心がけました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ウインドウサインがもたらす効果は、「たかが窓ガラスの装飾」ではないことが分かります。
店舗や医院の印象を大きく左右する重要な要素ですし、細部にまでこだわって施工すべきだと思います。
弊社・株式会社オーエスアートでは、クリニック・歯科医院系から飲食店、美容・エステ、ペット関連、販売店、スクールなど幅広い業種のお客さまからご依頼を受け、多数の施工実績をもっております。
集客アップしたいというご要望をいただければ、プランニングやデザインから製作、施工まで当社ですべて対応させていただきます。
行動心理学やマーケティングに精通したプランナー、デザイナーが在籍しており、費用対策効果を最大限に引き出す看板のノウハウも持っています。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。