スーパーや商業施設、百貨店(デパート)には、期間限定で催し物が行われる「催事場」が設けられていることがあります。
催事場はテーマによっては展示会場や特売場などと呼ばれることもありますが、近年注目を浴びているのが、ハロウィンやクリスマス、バレンタインデーといった季節のイベントです。
また、地方の物産展や輸入品フェアなど、その地域では手に入らない物品を販売する催事場も人気です。
しかし、ただ催事場を設ければ良いというわけではありません。お客さんに足を運んでもらい、商品を手に取ってもらえるような売り場づくりが必要です。
今回は、催事場を豪華に見せる看板の特徴や売り場レイアウトなどをご紹介します!
人気の催事場とは?主なテーマやイベントをチェック!
催事場はスーパーや商業施設、百貨店(デパート)の一角に設けられた期間限定の売り場です。
ショッピング施設は、一つのフロアに売り場が固定されて設けられているものですが、催事場は期間が過ぎるとテーマが入れ替わり、商品も全く別の物に変わります。
例えば、以下のようなテーマの催事場が人気です。
- 仮装衣装やお菓子などハロウィンのグッズ
- クリスマスのケーキやツリー、プレゼント商品
- バレンタインデーやホワイトデーのチョコレート、お菓子
- 地方の特産品(特産品や名物、弁当、民芸品、雑貨など)
- 輸入品(海外のスイーツやお酒、美術品など)
日本人は祭りやイベントごとが大好きですから、魅力的な催事場を設ければ、お店自体の集客アップや売上アップに繋げられるでしょう。
ショッピング施設は家族で来店する人も多いため、テーマを絞った上で、子どもから大人まで幅広い層をターゲットにして売り場を作ると喜ばれると思います。
催事場を豪華に見せるのに必要な看板とは?
ハッと目を惹く看板があると、ショッピング施設を訪れたお客さんが催事場に立ち寄ってくれる可能性が高くなります。
看板には集客効果があり、上手く活用すれば商品をPRするのにも一役買ってくれるでしょう。
ここでは、催事場を豪華に見せるのに必要な看板の種類や、おすすめの売り場レイアウトをご紹介します。
パネル看板(パネルサイン)
商業施設や百貨店(デパート)で催事場が開かれる時は、店舗の出入口やエスカレーター付近にイベントのポスターが貼られていることが多いです。興味を持ったお客さんは催事場に足を運んでくれるでしょう。
催事場の出入口の壁にパネル看板が貼ってあれば、そのフロアで催しものが行われていることが一目で分かります。
催事場のパネル看板は短期間使用されるものです。見映えがよくコストの低い「アルミ複合板」という素材が好まれます。
アルミ複合板のパネル看板は、両面テープやビスでポスターのように設置できるため、入れ替わりの激しい催事場に向いています。
吊り看板・垂れ幕
催事場を楽しい雰囲気にしてくれるのが、吊り看板や垂れ幕です。
「吊り看板」は、主に学園祭や式典などでステージの天井から吊り下げられて使用されますが、短期間のイベントにも活用できます。
通常の紙よりも耐久性に優れた合成紙にインクジェットプリンターで印刷することで、破れや色褪せを防げます。
似たような看板として「垂れ幕」もよく用いられます。
吊り看板と垂れ幕の大きな違いは「素材」です。垂れ幕はターポリンというポリエステルと合成樹脂で作られた生地でできています。
紙よりも強度が高く、防湿・防水性にも優れているため、屋外でも使用可能です。
吊り看板や垂れ幕は人の目線より少し高い位置にあるため、視界に入りやすく、呼び込み効果が高いです。催事場の出入口はもちろん、各ブースにも設置することをおすすめします。
柱巻看板(柱巻サイン)
駅のコンコース内でもよく見かける「柱巻看板」は、催事場でも人目を惹きます。
柱巻看板とは、駅の構内や公共施設を始め、スーパーやデパートなどにある大きな柱に巻き付けるタイプの看板です。「柱巻広告」「柱巻サイン」と呼ばれることもあります。
円柱にも角柱にも設置することができ、使用される素材もさまざまです。
柱の形状をそのまま活かすのであれば、ターポリンにインクジェットプリンターで印刷したものを巻き付ける方法が有効です。
柱巻看板の最大のメリットは、強いインパクトを与えられることでしょう。
広告面が立体的に見えるため目立ちますし、訴求効果も高いです。
角柱に設置する場合は、面によってデザインを変えることができます。
ベニヤやアルミなどの板で柱の外周を囲えば、円柱を角柱のように見せることが可能です。
柱巻看板は意識せずとも視界に入るため、広告としての役割は絶大でしょう!
タペストリー・バナースタンド
「タペストリー」は長方形であることが多く、A4サイズの小さなものから人の身長程度まで、幅広いサイズで制作されます。
布やビニール、合成紙で製作されますが、催事場のような短期間のイベントでは、コストを抑えるために「テトロンポンジ」というポリエステル100%の生地がよく用いられます。
「バナースタンド」は、垂れ幕と同じターポリン素材で製作されることが多く、幕をステンレスパイプなどで自立させて使用します。
スタンド看板の一種でありながら、一般的なスタンド看板よりも大きなサイズに対応できます。
遠方からの視認性も高いため、催事場の出入口付近やブースに設置することで、高い集客効果が見込めます。
タペストリーやバナースタンドは、気軽に設置できて人目にもつきやすい、一石二鳥の看板ですね。
集客アップに繋げるための看板のデザインやおすすめ売り場レイアウト
看板は「ただ設置すれば良い」というわけではありません。
集客アップにつなげるために、看板のデザインや売り場レイアウトも工夫したいところ。
ここでは、看板をデザインする時のポイントやおすすめの売り場レイアウトをご紹介します。
テーマや季節感に合わせる
店舗名や商品名を載せるだけでなく、イラストや写真を載せることで看板の影響力が強くなります。
通行人が1枚の看板を目にした時、通り過ぎる一瞬のうちにすべての情報を認識することは難しいです。
集客を目的とするならば、文字よりも目に留まりやすいイラスト・写真は必須といえます。
催事場の看板で重要となるのが、色合いやイラスト、写真が売り場のテーマや季節感に沿ったものであること。
例えば、以下のような例が挙げられます。
テーマ | 好まれる色 | 好まれるモチーフ |
ハロウィン | オレンジ・ブラック・パープル | カボチャ、コウモリ、魔女 |
クリスマス | レッド・グリーン | ツリー、サンタクロース |
バレンタインデー | 赤・ピンク・ブラウン | チョコレート、ハート |
ホワイトデー | 白・青・水色 | ハート、キャンディー、スイーツ |
このように、誰が見てもテーマが分かるような配色・モチーフを使用すると良いでしょう。
看板があるのとないのとでは、商品の見え方がまるで違います。「そういえばもうすぐ~の日だったな」と、偶然立ち寄った人がイベントを思い出すきっかけになることもありそうですね♪
看板以外の装飾にもこだわる
催事場をより豪華に見せたいのであれば、看板以外の装飾を凝らしてみてください。
ハロウィンであればカボチャの置物を置く、クリスマスであればツリーを飾るなど、何か一つ設置するだけで売り場の印象は大きく変わります。
メインの看板と併設することで装飾効果をもたらすのが、「バルーンディスプレイ」です。
バルーンディスプレイは、文字通り風船でできた飾りのことです。
タワー状の大きなものもあれば、風船をアーチ状に繋いだものもあります。
バルーンディスプレイは顧客ターゲットが子どもの場合に特に効果を発揮します。
催事場の出入口付近に設置すれば、駆け寄る子どもは少なくないでしょう。
バルーンディスプレイの横に目玉商品を陳列することで、購買意欲をそそることも可能です。
楽しいイベントごとの催事場なら、少し派手過ぎるくらいの装飾がちょうどいいのかもしれませんね!
リピーターを増やすには、お客さんの印象に残る売り場づくりが大切です。
柱を上手く活用する
催事場の柱をむき出しのままにしておくのはあまりおすすめできません。無機質なコンクリートの柱は、売り場を閑散とした雰囲気にさせてしまいます。
催事場の柱は、上手く活用することで「巨大な看板」の役割を果たしてくれます。
先述の柱巻看板を利用するのも良いですし、コストを抑えたい時は、タペストリーやポスターを設置するだけでも良いと思います。
柱巻看板とタペストリー・ポスターを併設する場合は、柱巻は柄のみにする、あるいは単色にするなどシンプルな方が良いでしょう。
柱はブース分けやマネキンの背景としても活用することができます。
柱を軸にし、周りを取り囲むように商品を陳列すれば、売り場にメリハリも生まれますね♪
通販で看板が購入できる!ウェブカンの看板商品のご紹介と活用例
看板製作は、通常であれば現地調査を行った後に、デザインとお見積りを提示させて頂く流れになります。
壁面看板や袖看板、自立サインのようなサイズが大きい看板は、搬入ルートや立地条件、周辺環境を把握した上で製作する必要があるからです。
しかし、看板の種類によっては、通販で気軽に購入することができます。
ここでは、看板通販サイト「ウェブカン」で販売する看板商品を活用例とともにご紹介します♪
価格や商品PRを知らせる「スタンド看板」
スタンド看板は、文字通り立てて使用するタイプの看板です。二つ折りできるものやキャスター付きで移動できるものがあります。
中でも「カーブサイン」と呼ばれるR字型のスタンド看板は、曲線が美しい洗練されたデザインが人気です。
ポスターを貼るだけ…というよりも高級感があり、売り場や商品の価値を高めるのに役立ちます。
以下は、催事場におけるスタンド看板の活用例です。
- 特に売り出したい商品の価格や画像、おすすめポイントのPR
- (特産品の場合)産地の情報や栽培・製造方法、製造者の紹介
- 催事売り場への道案内
ウェブカンでは折り畳み可能、両面印刷できるA型看板も取り扱っています!
スタンド看板は存在感があるため、ロゴマーク一つでも注意が注がれますね。
アルミ複合板で製作されたさびにくい「パネル看板」
アルミ複合板で製作された「パネル看板」は、UVカットラミネート加工を施せば屋外広告としても使用できます。
対応サイズも幅広く、600×600㎜の小型サイズから1220×2440㎜の大型サイズまで製作可能です。
紙よりも厚みがあり、金属板よりも軽量で錆びにくいというメリットがあります。
以下は、催事場におけるパネル看板の活用例です。
- 催事場の名称やちょっとしたフレーズを入れる
- 催事場のフロア案内図を描き、出入り口付近に設置する
- 陳列棚後方に立てかけ、商品の背景として使用する
お客さんの立場に立ってみると、催事場のフロアマップは非常に有難い物です。
売り場にカラフルな看板があるだけでも、商品を選ぶ楽しさが増しますよね♪
物産展やうまいもの市で必須の「垂れ幕」
“北海道物産展”や“沖縄うまいもの市”などの物産展を訪れると、必ず目にすると言って良いのが「垂れ幕(のれん)」です。
もともとは日除けとして使用されていましたが、江戸時代に広告媒体として用いられるようになり、現在もその文化が続いています。
ウェブカンの垂れ幕は、ターポリン生地にインクジェット直吹印刷を行い製作されます。
ターポリン生地は耐久性が高く発色が良いというメリットがあります。
以下は、催事場における垂れ幕(のれん)の活用例です。
- 店名やロゴを入れる
- 商品名や商品画像、キャッチコピーを入れる
商品を平積みにする場合、遠方からだと「何が売られているのか分かりにくい」というデメリットがあります。垂れ幕に商品画像を印刷することで、そのデメリットを見事に解消していますね!
まとめ
今回は、催事場を豪華に見せる看板の特徴や売り場レイアウトをご紹介しました。
看板は形状や大きさ、用途が異なるため使い分けが必要です。
看板をデザインする時のポイントやおすすめの売り場レイアウトを参考に、「お客さんが足を運びたくなる」「友達に教えたくなる」ような催事場づくりを行いましょう。
魅力的な催事場はSNSでも話題に上がりますよ♪
ウェブカンのご注文時にデザイン校正をお任せいただくと2週間程度かかりますが、デザイン入稿の場合は1週間程度で仕上がる看板もあります。
催事場の企画をされているご担当者様は、早めにご依頼いただくことをおすすめします。
店頭や街頭の大型看板の製作をご希望される方は、運営会社の株式会社オーエスアートまでご連絡ください。