毎年9月から11月にかけて行われる「学園祭」は、主に大学で開催されるイベントです。
模擬店が出店されたり、サークルごとの出し物があったり、ライブ・トークステージが行われたりと楽しい企画が盛り沢山ですね!
有名大学などでは人気の芸能人がゲスト出演することも珍しくありません。
中学、高校で開催される「文化祭」も秋の一大イベントです。
学園祭と比べると小規模な芸術イベントとなりますが、保護者や卒業生、在校生の友人など外部の人に学校の特色を知ってもらう貴重な機会といえます。
今回は、学園祭や文化祭で必要な看板について解説いたします。
看板の種類やデザインの事例なども併せてご紹介しますので、看板の作成を検討されている学校関係者様はぜひご参考になさってください。
学園祭や文化祭で必要な看板の種類とは?構造や素材も知っておこう
学園祭や文化祭を盛り上げるためには、企画内容はもちろん、生徒さんたちの頑張りが必須です。
そして、看板にはそれらを後押しする重要な役割があることを忘れないでください。
学校イベントでは実に多くの看板を必要とします。
ここでは、学園祭や文化祭で絶対に押さえておきたい5種類の看板をご紹介します。
1.告知や会場案内のための【自立看板】
学園祭の開催を大々的に告知したいのであれば、大きな看板を正門付近に設置すると良いです。
学園祭当日より2週間~一ヵ月ほど前から立てておくことで宣伝効果が期待できます。
告知目的の看板にはイベントの名称やコンセプトが描かれることが多く、常に目に触れる場所にあることで在校生のモチベーションアップにも繋がるでしょう。
屋外に設置されるため、雨風に曝されて倒れたり剥がれたりしないよう、強度を持たせる必要があります。
学園祭では、柱とパネルで構成された「自立看板」が用いられるのが一般的です。
製作のポイントを2点確認しておきましょう。
素材
柱には鉄骨や木材が使用されます。
鉄骨製の方が耐久性は高いですが、短期間のイベントであれば木製でも問題ありません。
パネルにはアルミ複合版(発砲樹脂をアルミで挟み込んだ板)が用いられます。
構造
大型看板の場合、地面に二本の柱を立てる「二柱式看板」が使用されることが多いです。
パネルを安定して支えるためには、施工方法も重要となります。
2.来場者の気持ちを盛り上げる【アーチ看板】
学園祭や文化祭の「玄関」といっても過言ではないのが、アーチ看板です。
商店街の入口でもよく見かけるため、もっとも親しみやすい看板かもしれませんね。
正門付近に設置されることもあれば、イベントステージ付近に設置されることもあります。
人の出入りがあるため、人や物が触れても倒壊しないような高い強度が必要となり、落下事故が起きないような構造設計をしなければなりません。
2本のポールに横断幕を張る、あるいは園芸用のアーチや段ボールを利用して製作する方法もありますが、耐久性や見映えに不安が残るためあまりおすすめできません。
大規模なイベントで用いられているアーチ看板は次の2種類です。
トラスアーチ
大掛かりなアーチ看板を作る場合、木材やアルミ、鉄骨などの素材を使います。
トラスアーチは、部材を繋ぎ合わせて三角形にした「トラス構造」で作製されており安定性が非常に高いです。
アーチの形状は直線的にもできますし丸みを持たせることもできます。
エアーアーチ
ターポリン素材などを使用したバルーンに空気が入ったアーチです。
子どもも大好きな風船を利用した看板ですから、イベントを盛り上げるのに一役買ってくれるでしょう。
雨や水濡れに強く、設置や撤去が比較的容易に行えるというメリットがあります。
3.ステージを豪華に見せる【バックパネル】
バックパネルは、別名「バックボード」とも呼ばれ、テレビのインタビューや記者会見、アイドルの握手会などでよく見かけます。
屋外ステージに設置するものですから、サイズは大きめになります。
人物の後ろに設置することで背景としての役割を果たします。
主役を際立たせたりステージを豪華に見せてくれたりするため、学園祭では必須の看板といえるでしょう。
せっかく衣装や音響にこだわるならば、看板も一工夫してみませんか?
素材
木製パネルに塩ビシートを貼り付ける、あるいはジャバラ式のアルミパイプを組立てて布やビニール素材を貼り付けるなどの作製方法があります。
ウエイト(重り)を載せて固定すれば安定感が増すでしょう。
加工
表面にマット加工を施すことで照明の光の反射が抑えられるため、客席からの視認性を損ないません。
また、ラミネート加工を行えば、水濡れや汚れ、傷などから印刷面を保護することが可能です。
4.ステージのタイトルを表示する【吊り看板】
屋外ステージや体育館ステージでは、天井から吊り下げるタイプの「吊り看板」も使用されることが多いです。
ステージの内容や演目を大きく表示することで、観客や通りがかった人に「今ステージで何が行われているか」を知らせることができます。
吊り看板があれば、校舎の中など遠くからでもステージタイトルが分かりますし、良いアクセントになります。
ボルトなどを使って天井に固定させる、あるいはステージ上のバトンやワイヤーなどに金具を付けて吊るすなどの方法で設置します。
看板の素材には発泡スチロール製のスチレンパネルが用いられることもありますが、木枠にプリントを施した紙や布地を貼り付けて作製することも可能です。
5.模擬店を楽しくする【テント看板】
学園祭や文化祭の醍醐味といえば、タコ焼きや焼きそば、お好み焼きなどの模擬店ですね♪
コレがなければ模擬店が成り立たない!というくらいの必須アイテムが「テント看板」です。
テント看板は屋根のような形状の看板で、日除けや雨避けなどの効果があります。
模擬店で一般的に使用されるのは「片流れテント」と呼ばれるものです。
片流れテントはテントの前面が少し高めに作られているため、雨が降った時に水が落ちてくる心配がありません。
テントの素材には厚手の布生地(キャンバス素材)や防水性のあるターポリンが用いられます。フレームにはスチールやアルミが用いられることが多いです。
クオリティやセンスが問われる!学園祭イベントの看板デザインのポイント
学園祭で要所要所に設置される看板は、出展側が思っている以上に人目に触れています。
学園祭や文化祭で来場者に与えるイメージは、学校の印象を大きく左右するでしょう。
それはつまり、他の学校との差別化を図るチャンスと捉えることもできます。
圧倒的なクオリティとセンスを見せつければ、学校の評価もグッと上がるはず!
ここでは、学園祭イベントの看板デザインのポイントをご紹介します。
大きな文字で分かりやすく
どんなに素晴らしい看板でも、気づいてもらえなければ意味がありません。
特に、告知の自立看板や正門付近のアーチ看板には視認性が求められます。
もっとも強調すべきは学園祭のタイトルです。「大きな文字」で書くというのを基本としてください。そして、タイトル付近に少しフォントサイズを落とし「第〇回」のように開催回を入れるのが一般的です。
ステージや模擬店、出し物などPRしたいことがたくさんあるのは良いですが、一つの看板にすべてを詰め込むのはあまり好ましくありません。
学校名や開催日時などの他は、イベントスローガンやゲスト出演の芸能人など最低限の情報に留めた方が良いです。
看板で学園祭に興味を持ったお客さんが、学校のホームページを訪問してくれることを期待しましょう♪
学校の特色やイベントの目玉を入れる
自立看板を始め、外部向けの看板では学校の特色や強みを表現することが大切です。
特に、専門性の高い大学や専門学校ではイラストの完成度やデザインの独創性が求められる傾向にあります。
例えば、芸術系の大学であれば、アート性を持たせることで入学を検討している生徒や親御さんの興味を惹くことができるでしょう。
学校の強みが上手くアピールできていれば、看板の説得力も増します。
サッカー強豪校の文化祭の看板が「試合の勝利」をイメージしたものだったら、なんとなく感動しませんか?
演劇や音楽演奏など、目玉となる出し物をテーマにデザインするのも一つの手です。
高校の文化祭であっても、ストーリー性が感じられる、人の心を動かすようなイラストが描かれてある看板は話題になります。
装飾や文字にも工夫を凝らす
出し物や模擬店で使う看板は、お客さんを楽しませることを意識しましょう。
カラフルな配色にする、人気キャラクターのイラストを入れる…などさまざまな手段がありますが、やはり目立つ看板は集客力が高いです。
アニメや漫画のキャラクターであっても、学園祭の看板など「授業の過程における利用」であれば権利者の許諾は不要とされています。
参考サイト:文化庁 学校教育と著作権
学園祭や文化祭の看板で定番といえば、バルーン(風船)を使った装飾でしょう♪
たくさんの風船を組み合わせて作るバルーンアーチは、生徒さんたちで作成することができます。バルーンアートで飾りつけを行うだけでも豪華に見えますね!
正門のアーチ看板だけでなく、模擬店や校舎内の展示コーナーの出入口に置くことができます。
また、看板の文字にも工夫を凝らしてみてください。
カッティングシートを活用した平面的な文字よりも、ステンレスや樹脂、アルミなどで厚みを持たせた立体文字のほうが強いインパクトを与えます。
看板がSNSでバズれば学校の人気も上がる!?実際の学園祭をチェック
日本全国には数えきれないほどの学校が存在しています。
文部科学省の資料によると、2021年度における大学の数は788校であることが分かっています。
参考サイト:旺文社教育情報センター「日本の大学数 2021年度は788大学」
魅力的な看板はSNSでも話題になるため、学園祭の看板づくりは宣伝活動の一環と捉えることもできます。
学園祭での楽しい思い出が志望理由になった…という受験生もいるはず!
ここでは、来校者の心に残るような素敵な看板をご紹介します。
奥行きのある装飾門やステージに置かれた絵画のような看板など、「作品」と呼ぶにふさわしいダイナミックな看板が目を惹きます。
さまざまな色を用いて描かれた絵は、しばらく鑑賞したくなるようなクオリティですね!
美術系クラスがあり美術大学への進学率も高い高校らしい、造形をモチーフにした看板です。学校の特色や強みがひと目で伝わってきますね♪
たまたま通りがかった人も、思わずカメラに収めたくなってしまうでしょう。
海の家のようなデザインにタコのイラスト…。ダイビングクラブが出店しているたこ焼きの模擬店、という2つの要素を上手く盛り込んだテント看板です。
屋台グランプリを獲るなど、看板のデザインが集客効果にも反映されたようです!
学園祭や文化祭の看板は外注でもOK!あなたのデザインをプロが製品化します
学園祭や文化祭の看板は生徒さんにすべて任せているという学校も少なくないでしょう。
しかしながら、最近では看板専門店に作製を依頼されるところも増えてきています。
不特定多数の人が集まる場所での看板は、美観だけでなく安全性も求められるからです。
ここでは、看板製作をプロに外注するおすすめポイントを3つご紹介します!
希望のデザインを職人が作成してくれる
「看板を外注すると、生徒の案が必要なくなるのでは…」という懸念もあるでしょう。
しかし実際には、デザインは希望通りに、製作と施工は専門の職人に任せることができます。
プロが骨組み溶接から油圧曲げ加工、塗装などの作業を行うため、品質や耐久性が圧倒的に違います。
自社でワンストップ対応している弊社・オーエスアートでは、費用を抑えてご提案させていただくことが可能です。
あなたのデザインをプロに製品化してもらいませんか?
通販感覚で購入できる
弊社・オーエスアートが運営する看板通販サイト「ウェブカン」では、スタンド看板やパネル看板、横断幕などの商品を販売しております。
壁面看板や袖看板など大掛かりな施工作業が不要な看板であれば、通販感覚で購入することができるのです!
購入方法はいたって簡単。
1.希望の商品を選ぶ
2.購入プランを選ぶ(デザインがある場合は「データ入稿」)
3.加工の有無を選択する
4.サイズを指定する
5.買い物かごに入れて決済する
たったの5ステップで、看板の製作から配送まで依頼することができます。
商品によっては、本体のみを購入することもできるため、生徒さんの看板づくりの材料として活用していただけますよ♪
もちろんデザインも任せられる!
「設置する看板の数が多すぎて間に合わない…」「出し物の準備に専念したい」など、看板作りの時間がない時は、デザインごと任せることも可能です。
告知用の立て看板やテント看板などは自作が難しいため、デザインから製作、施工までプロに依頼することをおすすめします。
カルプ文字やチャンネル文字、ネオンサインなど特殊な看板にも対応しております。
ウェブカンを利用する際は、「デザイン依頼」の購入プランをお選びいただければ、弊社の専属デザイナーがデザインおよび校正を行います。
ウェブカンでデザイン依頼をしていただく場合は、一律3万円(税抜)です。
まとめ
看板はただ「目立つ」だけではならず、製作工程やデザインなど総合的なクオリティが求められます。
プロに依頼して頑丈な看板を作成することは、学園祭を盛り上げるだけでなく、事故やケガの抑止にも大きな意味を持つでしょう。
部材が緩んだり強風に煽られたりして倒壊するようなことがあれば、外部の人に影響を与える可能性があり、学校のイメージダウンに繋がりかねません。
人の安全を守るためにも、学校の信頼を守るためにも、しっかりとした看板を制作することをおすすめします。
学園祭や文化祭の看板の作成は、創業26年&製作施工実績4万件以上の弊社・オーエスアートにお任せください!