店舗の看板はどう作成する?納品までの流れと重要ポイントをご紹介!

お店にとって看板とは、人でいうところの「顔」のようなものです。

つまるところ、相手の第一印象をもっとも左右する重要な要素といえます。

お店ならば、相手=お客さんですね。

看板が与える印象によって、お客さんが「そのお店に入りたいか入りたくないか」の意思決定が左右されるといっても過言ではありません。

特に、新しい店舗を開店するとなると看板は必要不可欠なものですし、看板が与える印象はその後の来客数にダイレクトに影響すると考えるべきです。

実際、私たちがお店を選ぶとき、まず目にするのが看板だと思います。

看板を見て興味が沸かなければ「スルー」してしまうことだってありますよね。

ですから、お店にとって看板づくりは経営戦略の一つと言えるのです。

では、実際に店舗の看板を作成する流れや作成手順はどのようになっているのでしょうか。

STEP1.専門業者への相談

看板を作成し始める「START」と書かれたの看板

新規に店舗をオープンする、あるいは改装などで看板製作を検討し始めたら、看板製作の専門業者に相談することを考えましょう。

インターネットでは自作(DIY)の看板作成の方法などを紹介するサイトなどがありますが、実際に製作するとなると膨大な時間と手間がかかります

看板専門店であればさまざまな素材に対応することができますが、自作だと使用できる材料に制限があったりするのです。

自作の場合、基本的には加工が簡単な材料、例えばべニア板などの木材しか扱うことができません。

素人がデザインから施工を行うため、場合によっては非常にチープな物になってしまい、お客さんの興味を惹くことが難しくなってしまいます。

デザイン性に優れた看板で人目を惹くためには、看板専門店に依頼して、デザインから製作までお任せするのが最善です。

問い合わせの際は、以下の5点についての情報をまとめておくと製作がスムーズに進みます。

  1. 看板を設置する場所の住所
  2. どういった看板を希望しているか
  3. 現地情報の詳細
  4. 希望する納期
  5. 看板のデザインは必要か

STEP2.プランナーによる現地調査

担当プランナーが看板を設置する現地に赴き、立地条件や周辺環境の調査を行います。

いわゆる「下見」というものです。

「電話やメールですでに希望を伝えてあるのだから、現地調査は必要ないんじゃないか?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

結論から申し上げますと、現地調査は絶対に必要なものとなります。

立地条件や周辺環境を把握することで、ご依頼主の希望どおりの看板を施工することができるのかどうか確認しなければならないからです。

  1. ご希望の看板を設置するスペースは十分か?
  2. 建物の強度に問題はないか?
  3. 電気配線やその他設備に不具合はないか?
  4. ご依頼主の要望やご予算など

このような調査を行うとともに、現地の写真撮影や簡単な図面の作成、設置場所の採寸などを実施します。

STEP3.看板デザイナーによるデザイン

現地調査によって固まったサインプランに基づき、デザイナーがゼロから看板デザインを行います。

ご依頼主の方でデザインのご提示が合った場合、デザイナーに校正をお任せいただくことも可能です。

出来る限りご依頼主のご希望の沿った形で、適切な素材の選択も行っていきます。

来客数や集客効果に繋がるデザインはもちろん重要ですが、看板製作においてもう一つ大切なことがあります。

それは「看板の耐用年数」です。

看板やネオンサインなどの広告器具の耐用年数は3年となっています。※1

3年と聞くと非常に寿命が短く感じますが、これはあくまでも木材をベースに作成された看板の耐用年数です。

正しい方法で製作すれば20年以上の耐久性を持たせることが可能です。

建物附属設備のうち金属造のものは、厚さにもよりますが、最大38年の耐用年数を持ちます。※2、3

せっかくお金をかけて看板を製作するのですから、少しでも長く活用したいですよね。

参考文献:

※1 国税庁 耐用年数(器具・備品)(その1)

※2 耐用年数(建物/建物附属設備)

※3 藤枝市 減価償却資産の耐用年数表 > 別表第1 機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表(広告用のもの―金属造のもの)

STEP4.見積りの提示とデザインの提案~契約

看板作成の設計デザインで使う電卓やペンの写真

専門店より完成したデザインと見積りの連絡が入ります。

製作図面とともに現地調査で撮影した写真と看板デザインを合成した画像が送られてくるため、それを元に正式に依頼するかどうかを検討します。

複数社で相見積もりしている場合などは、内容や予算などと照らし合わせ、もっとも希望に合ったところを選ぶことになるでしょう。

この時点でキャンセルすることも可能ですが、業者によってはキャンセル料が発生するところもあるため事前に確認しておくことをおすすめします。

弊社オーエスアートでは、見積りとデザインのご提案までは完全無料で行っています。

サインプランに納得した場合、正式に契約を結ぶ形になり、施工スケジュールなどの相談を進めていきます。

STEP5.職人による看板の製作

看板のデザインを印刷する業務用印刷機の写真

製作日程が決まったら、いよいよ職人による看板の製作がスタートします。

ケースバイケースですが、製作開始から納品までには、通常10日~2週間程度の期間が必要となります。

基本の作成手順は以下の通りです。

  1. 大型プリンターで看板デザインのシートを出力する
  2. シートのカットや印刷面保護のためのラミネート加工を行う
  3. デザインや材料の種類に応じてレーザー加工や切り文字加工を施す
  4. 材料の切断を行う
  5. 看板の骨組みを手作業で行う
  6. 看板の取り付け金具を切断したり加工したりする

看板の製作は工場で行うことが多く、専門的な機械を用いて完成に近づけていきます。

DIYで作った看板と専門店が作成した看板…完成品を見比べれば一目瞭然の違いに圧倒されるに違いありません。

STEP6.現地での施工~納品

看板を設置する際に使用できる重機の写真

完成した看板をトラックなどに積み込み、設置場所まで運び、取り付けを行います。

屋根や壁に設置する場合はクレーン車を用いての高所作業が必要になることもありますし、日中の交通量が多い場所などでは夜間作業を行うこともあります

取付方法も看板の種類によって異なりますが、ここではプレート看板を例にご説明します。

プレート看板とは、アルミ複合板やアクリル板にシートを貼って作られたシンプルな看板のことです。

もっとも簡単な取り付け方は、看板の裏面に接着剤や両面テープを付けるというものですが、フラットな形状の壁面にしか向きません。

凹凸のある壁面に確実に取り付けるためには、看板の隅に数カ所穴を開け、ビスを使って固定する方法が望ましいです。

ただし、落下などの危険性があるため、やや小さめの看板にしか向きません。

サイズの大きな看板の場合、別途大型金具を作成し、金具と看板をビスで固定するなどの特殊な方法で取り付ける必要があります。

まとめ

以上が一般的な店舗の看板の納品までの流れと基本的な作成手順となります。

DIYで行うにはあまりにも工程が多すぎるため、専門家と相談しながら作成していくのが理想的です。

私がもしお店のオーナーとして開業するとするなら、確実に看板専門店に作成を依頼するでしょう。

納品が完了したらサービスも終わり、という業者もありますが、弊社オーエスアートでは、施工後のアフターサービスも行っています。

万が一の不具合の際や点検にも対応しているので、安心してご依頼いただけると思います。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

0120-4131-97
お急ぎの方はお電話にてお問合わせください
電話受付 平日9:00~18:00

本社所在地 〒243-0815 神奈川県厚木市妻田西1-21-5