看板を設置する際、種類で迷う方もいることでしょう。看板は店の顔であり誘導・集客を左右するものです。
看板製作業者の言うままにしたのでは後々後悔することもあるでしょう。店舗に適した看板を選ぶためにも看板の種類は慎重に選ぶことをおすすめします。
どんなお店にどんな種類の看板が適しているのか調べてまとめたので、看板の種類で迷っている方はぜひ参考にしてください。
それぞれの看板はどんな効果を狙っているのか
看板とひと口に言っても店舗の窓に○○屋と張り紙をしただけでも看板というケースから、遠くからでも視界に入るような大型の看板までさまざまなものがあります。
はじめに看板の効果をチェックしていくとともに、自社に相応しい種類を見極めていきましょう。
大きくて目立つ看板はインパクト重視
遠くからでも視界に入るような大型の看板は、見たままのインパクトを重視した看板です。
例えば、店舗の入り口の上部の壁一面に店舗名やオリジナルロゴ・キャラクターをあしらった看板なら、ひと目見てどんなお店なのかわかるほか、ロゴやキャラクターの効果で印象に残る確率が高くなります。
大きくて目立つ看板は配色も派手な傾向があり、比較的、赤や黄色などの原色を多めに使うことが多いですね。
小さくてもおしゃれな看板は小規模かつこだわりある店舗
小さな看板は小規模かつこだわりあるお店に多い傾向があります。どちらかというと店名だけでシンプルなものや、お店のロゴやキャラクターも控えめな使い方をすることが多いです。
また、メニューや料金を全面に書いたものも珍しくはなく、看板としてのサイズは小さくともひと目でどんなお店なのかわかることが特徴です。
どちらかというとおしゃれな雰囲気や高級店、商品やサービスにこだわりが強い、大人数で来店するよりは少人数で来店するような比較的小規模のお店が設置しています。
メインの看板ではなくても印象付けたいサブ看板
メインの看板は別にあるのに、数量限定・季節限定商品の販売開始告知などに使われる看板は、そのタイミングで印象付けたいときに使われます。
例えば、かき氷や冷やし中華など季節限定の商品を告知する場合は、メインの看板のほかにさりげなく目に付く場所に設置されることが多いですね。
用途や業態で看板の種類を変えた方が良い理由
看板は、看板を出す用途や業態により種類を変えた方がより誘導・集客効果を狙えます。とはいえ、なぜ変えた方がより効果的なのでしょうか。
店舗のコンセプトに合わない可能性
看板は、お店の顔というようにお店のコンセプトにそったものが相応しいものです。
看板を設置する際には、コンセプトとのずれが生じないようにサイズやインパクトを考えることが必要です。
おしゃれなカフェの看板が店舗のイメージや雰囲気を感じられないような派手な看板を出していたらどうでしょうか。
店舗によってはそのギャップをアピールするケースもありますが、大抵の場合はコンセプトにそった看板を設置する方がしっくりくることが多いです。
メインの看板なのかサブ看板かで用途が異なるため
看板にはメインの看板とサブの看板があります。メインの看板はある程度のインパクトが必要ですが、サブ看板はメインほど目立たなくても良いケースがほとんどです。
限定商品や季節限定商品の告知に使われるのがサブの役割を担う看板と解釈すると、やはりメインの看板とは違いそれぞれに用途があることがわかりますね。
看板は用途によって使い分けることでより一層の誘導・集客効果を上げられると考えて良いでしょう。
SNSに取り上げてもらえる可能性
近年ではインパクトがある看板やおしゃれな看板など、SNSで取り上げられて話題になることが珍しくありません。
SNSで取り上げられるかどうかは運次第なところもありますが、お客さんの感じ方により目に留まることで大きな拡散と話題性を招きます。
看板の用途や業態にもよりますが、インパクトや個性がある看板や店舗内の雰囲気を感じさせるようなおしゃれな看板は比較的取り上げられやすい傾向があるでしょう。
一度、大きな拡散のウエーブに乗った店舗は来客数が増えたり、行列ができる店になったりします。
こうした集客効果を考えると、用途や業態で看板の種類を変えることは重要であり、慎重に考える必要があるといえるでしょう。
各店舗におすすめの看板の種類
日本国内には非常に多くの店舗があり、ひと口におすすめの看板といっても判断が難しいものがあります。
そこで、店舗の規模によりおすすめの看板を分けてみたので、これから看板の設置を考えている方は参考にしてください。
規模が大きな店舗におすすめの看板
比較的、規模が大きなお店や大人数でも来店できるお店におすすめの看板をピックアップしました。
看板の具体例はこちらを参考にしているので、ぜひチェックしてみてください。
壁面看板
壁面看板は、お店の正面部分に取り付ける看板で店名やロゴなどを大きく見せることができます。
主にお店の顔と言われる部分でもあり、夜間の営業の有無にかかわらず照明を付けて夜間も目立たせることが多いです。
照明は看板の外部に照明器具を取り付ける方法と、内部にLED照明を仕込むパターン、看板上の文字の背面からバックライト方式で照らす方法があります。
小規模のお店でも壁面看板を採用していることが珍しくはなく、広く一般的な看板として設置される看板です。
袖看板・突き出し看板
袖看板や突き出し看板と呼ばれるのは、建物の側面から道路側に突き出すように設置された看板のことで、建物の上部に取り付けられることが多いです。
特に、建物が2階以上あり2階部分に設置されている場合は、遠くから歩行者やドライバーからも良く見えることが特徴です。
袖看板・突き出し看板は認知度の向上や集客にも高い効果を発揮します。
小規模の店舗でも設置していることがありますが、商店街や繁華街ではお店に入ってみたら広々何十人・何百人と収容できる店舗だったというケースも珍しくありません。
自立サイン(自立看板)
自立サインはポールサインや自立看板などとも呼ばれる看板で、地面に基礎を作りポールを差し込んだ上部に大きな看板を掲げるスタイルが特徴です。
高く大きく設置できることがメリットで、遠くのドライバーや歩行者への告知ができます。
交通量が多い道路沿いにはよく見かけられるタイプで、大手企業やチェーン店などでも良く設置しています。
垂れ幕・横断幕
垂れ幕や横断幕は、他の看板に比べて短期間の設置が多く、イベント告知などに使用されることが多いです。
大型広告として使用することが多いので、やはり大手企業やチェーン店などが設置することが多いです。
小規模かつおしゃれな店舗におすすめの看板
小規模でもおしゃれな店舗の看板にはどのような種類が適しているでしょうか。
おすすめの看板の種類を紹介していくので、一緒に見ていきましょう。
テント看板・オーニング
テント看板はオーニングとも呼ばれ、塩化ビニール素材を加工した看板のことをいいます。
店舗の上部に日よけテント方式で設置したり、可動式のオーニング型を設置したりします。
文字やロゴマークを入れたり変更したりできるので、お店の印象を変えたいときにも効果的です。
スタンド看板
スタンド看板は、縦置き看板などとも呼ばれ、A型・T型といった種類があり比較的コンパクトなタイプです。
どちらも店頭の入り口付近に設置することがほとんどで、歩行者が立ち止まって看板を見ることや、書かれたメニューなどをじっくり検討できることがメリットです。
料金表・案内・メニューといったお店の細かい情報も載せることができるため、サブ看板としても使用されることがあります。
お店のコンセプトに合う看板を意識&SNS拡散も考慮したインパクトを狙おう!
看板は、お店のコンセプトに合うことはもちろん、用途によって使い分けることがおすすめです。
コンセプト+お店の規模を考えるとよりアイディアも具現化しやすいことでしょう。
メインの看板のほかにサブ看板を使うことで、限定商品の告知ができたり、季節限定商品をアピールできたりするため、サブ看板の役割にも注目したいですね。
また、インパクトがある看板やおしゃれで目を惹く看板は、SNSに取り上げられる可能性があります。
看板を設置する際はSNS映えへの影響も考えて作成することをおすすめします。