【後編】神奈川県の看板デザインの特色と傾向を調査!注意したいルールも解説

前回は、神奈川県の特色や看板ルール、鎌倉エリアにスポットを当てた看板デザインの傾向をご紹介しました。

鎌倉エリア以外にも、独自のルールに基づき、魅力に溢れた看板を設置しているエリアが多数ありますので、順にご紹介していきますね!

看板専門店の弊社が製作した看板の施工事例も参考にしていただきたいと思います。

看板の表彰を行うサイン賞を実施!横浜市の看板デザインに注目

横浜は、住宅情報サイトによる「住みたい街ランキング」で7年連続1位を獲得している街です。東京・吉祥寺や埼玉・大宮を抑えてトップの人気を誇るエリアには、どんな看板ルールやデザインの傾向があるのでしょうか。

参考:1都4県「住みたい街ランキング」 横浜が7年連続1位に|NHK 首都圏のニュース

横浜の特色や強み

山下公園 赤い靴はいてた女の子の像の写真

横浜市は、神奈川県東部に位置する市かつ県庁所在地です。

東京都心から交通機関で30分という利便性の高さなども相まって、県内でもっとも人口が多く、その数は約380万人。世帯数は約180万世帯で、特に若いファミリー層に人気が高いといわれています。これには、2022年以降に強化された子育て関連の施策が影響していると考えられます。

みなとみらいを中心に、海に面した広大な自然環境を強みとし、工業地域や商業エリア、観光地などさまざまな機能を持っているのも横浜の魅力です。住みたい街としてはもちろん、働く場所としても根強く支持されています。

参考:推計人口・世帯数【最新】 横浜市

横浜の看板ルール

RULEと書いたブロックが小さい黒板に乗っている写真

横浜市では、独自に公共サインガイドラインを定めています。このガイドラインは、歩行者を対象とした案内や誘導目的のサイン、駅前や道路、公園などに設置されるサインなどが適用されるものです。

特に注意したいポイントを以下にまとめます。

  • 使用書体は角ゴシック体が標準
  • 文字サイズは和文9㎜以上、英文6㎜以上
  • 誘導サインの文字サイズは和文80㎜以上、英文48㎜以上
  • ピクトグラムはJIS案内用図記号を使用
  • 白内障への配慮で青と黒、黄と白の組み合わせはNG
  • 案内図には自然に見える色を使用(水は青、緑地は緑)
  • 読みにくい漢字にはふりがなを付記

また、看板を含む屋外広告物を掲示するにあたり、公共施設等における景観形成のポイントも押さえておきましょう。

  • 自然環境や周辺景観との調和を図る
  • 周囲に圧迫感を与えない
  • 公園などに隣接する場合は調和や一体性を考慮
  • 耐久性や耐候性を考慮した素材を選定
  • 周辺景観や歴史、文化を踏まえた意匠・色彩・素材を選定
  • 木材の利用を推進

上記はあくまでも一例です。各エリアによって景観の特徴にも違いがあるため、看板デザインの際は周辺環境をよく観察することが大切です。

横浜エリアの看板デザインの傾向

中華街 玄武門の写真

横浜エリアの看板デザインの傾向は、市が提示している景観づくりの方向性との共通点が多いです。横浜エリアは大きく6つに分けられるため、各地域の景観ビジョンを把握しておくと良いでしょう。

エリア景観の特徴
臨海部スケールの大きさを活かす、水辺景観の保全・創出、親しみを表現
都心部歴史資源や文化資源を活かす、賑わいのある景観、優れたデザイン性
既成市街地駅の個性を表す、眺望に考慮する、歩いて楽しい景観
郊外駅前街への誇りや愛着が深まる景観、商業的あるいは日常的な賑わい
郊外住宅地身近な景観、整った街並みと緑豊かな環境を活かす
水・緑と農のある郊外身近な自然環境が感じられる、歴史資源や緑地、農地を活かした景観

上記は公共施設における指標ですが、同じエリアにある以上、民間施設にも当てはまります。看板デザインの際は頭に置いておきましょう。

また、横浜市では、看板などの屋外広告物の表彰を行うサイン賞を毎年実施しています。この賞は、機能性やデザイン性に優れた作品に贈られるものですので、受賞作品は看板デザインのお手本になるでしょう。

ハードロックカフェ

2023年3月にリニューアルオープンしてからはブルーにチェンジしていますが、受賞時は赤色でした。横浜の都心部に位置する店舗ということもあり、賑わいのある景観形成に良い影響を与えています。おしゃれで斬新なデザインが若者の間で話題になっています。

弘明寺商店街(ぐみょうじ商店街)

初見だと「弘明寺」の読み方が分からない場合があると思います。あえて、ふりがなの「ぐ」を強調しているのがなんともユニークです。黄色をベースとした垂れ幕からは、人情や下町の温かみが感じられます。マスコットキャラクターのイラストが看板のインパクトをアップさせていますね。

このように、横浜では各エリアで異なる都市機能や景観特徴に基づき、快適で魅力的な空間を演出する看板製作が行われています。

参考:横浜市の景観制度

神奈川のおしゃれな看板デザインをSNSからご紹介!

県も公式サイトで注意喚起しているように、老朽化した看板は事故の原因となるため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。神奈川で企業や店舗を経営されているオーナーさんは、この機会に看板をリニューアルしてみませんか?

ここでは、SNSで見つけたおしゃれな看板をおすすめポイントとともにご紹介します!

欧州航路

神奈川県でもトップ人気の観光スポット・横浜中華街に立地するアパレル・アクセサリーショップです。「ヨーロッパの港町」がテーマの本店にピッタリなアンティーク調の看板が特徴的。錆加工が施された壁面看板が、内外装との統一感を演出しています。個性的でありながら周辺景観や歴史、文化を踏まえた意匠が凝らされています。

L’atelier De Grégory

神奈川県内でも郊外の住宅地エリアに該当する戸塚区のケーキ屋さんです。フランス人シェフのオーナーをイメージしたイラストが目を惹きます。閑静な住宅街の一角にありますが、落ち着いた配色なので周辺環境との親和性が高いです。文字は大きく、最小限の情報なのもシンプルでおしゃれですね!

レストラン&パテスリー木かげ茶屋

自然豊かな郊外住宅地・青葉エリアにあるレストラン&パテスリーです。温かみを感じる木材と大地を彷彿とさせるブラウンカラーを組み合わせたメイン看板は、「木かげ茶屋」の店名そのもの!緑いっぱいの植栽とのバランスも良く、外装全体が一つの作品のようですね。公園が多い周辺環境に馴染むような配慮もしっかりされています。

神奈川には他にもたくさんおしゃれな看板があります。イメージが沸かない時は、街を歩いてみて参考になりそうな看板を探してみるのも良いと思いますよ!

参考:安全管理・点検 – 神奈川県ホームページ

神奈川県の看板は専門店にお任せを!弊社の施工事例をご紹介します

弊社は、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアで看板デザイン・製作をおこなっている看板専門店です。神奈川県には日本有数の観光地があり、飲食店・小売店を中心とした店舗や宿泊施設が数多く建ち並びます。ここでは、弊社が実際に製作した神奈川県の看板の施工事例をご紹介します。

有限会社山吉吉田様(神奈川県平塚市)

神奈川県平塚市にある有限会社山吉吉田様の壁面看板・独立サインを施工しました。同社は福祉施設や医療施設、一般家庭の内装工事をメイン事業とする会社です。清潔感や信頼性を連想させる青色を基調とし、最小限の配色でまとめました。近隣に平塚市総合公園がある自然豊かな場所ですので、独立サインの支柱部分に木目調のシートを使用して周辺との調和を図りました。

AP総合税務会計事務所様(神奈川県川崎市)

神奈川県川崎市にあるAP総合税務会計事務所様の看板を施工しました。川崎エリアは動物園や水族館など自然に関する観光スポットで有名。壁面看板の素材を木目調にすることで、自然の温かみを演出しました。会計事務所に抱かれがちな「冷たい」イメージを取り除く効果も期待できます。ウインドウサインの一部に青色を用いることで、知性のイメージもプラスしています。

&apple様(神奈川県横浜市)

神奈川県横浜市にある&apple様の立体文字看板やウインドウサインを施工しました。こちらは横浜中華街にあるりんご飴のお店です。横浜ビブレなど若者向けのアパレルショップも多いエリアということで、シンプルで洗練されたデザインを意識しました。立体文字の一種・カルプ文字で店名を強調し、差し色にロゴマークの赤色を入れてインパクトを与えています。

まとめ

前後編にわたり、神奈川県の看板デザインの特色と傾向についてご紹介しました。

古い街並みや歴史的建造物が残る神奈川県では、看板デザインの特徴も他の都道府県とは異なります。

弊社でも、県が使用を推奨している木材を看板のどこかに用いるように工夫しています。

そのうえで、各企業様のイメージやコンセプト、業種、立地条件に合わせてデザインしますので、ご希望があれば遠慮なくお申し付けください。

弊社・オーエスアートでは、屋外広告士監修のもと、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアにて、多業種の看板製作に対応しております。神奈川県はもちろん、他エリアの看板デザイン~製作まで一貫して弊社にお任せください!

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